南海岸のある日
お待たせしもうした。短いですが、十月での必須ポイントの1つでふ。
こんにちは!戸室綾だよ!きゅるん!
「うおうっ······。存分に引かせて貰うわ······」
ベルゼが身震いし始めた。
「ねぇ伊織ー。この辺は虫多いよねー。目鼻口耳に入ったり刺されたり煩かったりしてストレス溜まるよねー」
「ああ、俺も気になってたところだ。目障りでならない」
「ん?」ベルゼは頭上にハテナを浮かべる。
「「燃やすか」」
「ぴゃっ······」
私が訪れたのは南の浜辺、高い高い崖の下だ。浜辺だなんていっても、砂浜でなくほとんど岩石なので危険さも相まって訪れる人間は稀である。
そんな所にどうして私だなんて女子高生が来てしまったのかといえば────
「こないだイザナミ様のことをおばあさんって呼んでたけど、当時は本当におばあさんの姿をしていた的なやつなのかな?」
「違う。イザナミ様は神力で何にでも変身できるだけ。綾と同じに本当の姿が今はないの」
桃ちゃんは私の質問に真面目に答えた。
「ええっとつまり、年齢は超おばあさんだけど若く変身できるから年齢詐称が超容易であると」
「あ、綾······うしろ······」
────そうして何故か桃ちゃんも巻き込まれてのイザナミ様の祠で長い文字通り死の説教会が行われたのち、桃ちゃんと別れてからこの崖からの景色を見に来たわけなのだ。
のんびりと景色を眺めていたところ、下の方で伊織とベルゼが殴りあってるのを見かけたので私も加わろうと思って、以後略。
現在は二人とも休憩とのこと。一時間後にはまた始めるらしい。
「そういえばお二人さんは風系統が得意なんだろ?」
ベルゼが問うてきた。
「え?伊織って風魔法使えたっけ?」
「魔法なんか使えるわけないだろ!俺はただ風属性が好きなだけであって使えるわけじゃない。野球のテレビ中継を観るのが好きな奴がいるだろ?動体視力がある訳でもないのにボールが打てる前提のうんちくを垂れ流したりしても、本人は球を打ても投げれもしない。そんな感じだ」
「つまりは風オタクと」
「誰がオタクだ!」
伊織が怒りながら海へ飛び込んで行った。
「というわけで、俺が風魔法のレベルアップを手伝ってやろうって話だが」
ベルゼがドヤ顔でそんな事を宣う。
このあと綾と伊織がめちゃくちゃ修行した。
綾は博多、伊織は大阪でお披露目ですね




