みゅーじあむ 3
お風呂に入ると湯が沸くようにアイデアが出てしまい、アイデア欲しさに長湯していると湯が冷めて凍えてしまう······。
どうも、この作品用アイデアが200を越えたイフユです。実は意外にも大きなアイデアはお風呂でなく夢から得たものなんです。夢というのは不思議ですよね。理論上、知ったものが夢を構築するというのに知らない未知のものが紛れ込んでいるのですから。
夢といえば、私って運命操作と同様に希に予知してしまうんですが、夢でも予知夢を見ることがあるんです。夢って不思議ですね······。
それでは、私の悪夢から得たミュージアムのお話の続きをどうぞ────といっても大筋だけですけどね
「戸室くん、いつまでもそんなチャチでダサくて頭の悪そうなワンピースなんて着ちゃってねぇ」
年老いた博士が片手を顎に当てながら私に話しかけてくる。
「うちの制服になんの恨みが??」
「白衣に着替えた方が作業しやすいのではないかね?」
「白衣かぁ······白衣!うん!なんか理系女子みたいな感じでイイね!」
助手らしき女性に更衣室へ案内され、服の置かれた箱を用意される。
色は白色。肌触りはポリなんとか······でなくて絹。持ち上げて見てみると、容姿は洋服でなく和服。白色の帯まで垂れていた。
「どこの道場の道着なんですかね??」
道着なんて手慣れたもので、三十秒ほどで着替え即刻博士のもとへ戻る。
「なぜ白衣でなく白装束を着ておる!」
「誰が死人だよ!私も知らんよ!」
「其れはまぁいいとして、袖を捲りたまえ」
「舐めたら殺す」
「何処の民族シンキング?いやいや、君の血液サンプルを得る為だよ」
袖を捲って二の腕を見せたところ博士が注射を取り出しながらそう答えた。
「ん?血液?あーうんいいよ、ちょっと容器を出して」
「容器?このくらいでいいかね」
博士は助手から大きい方のビーカーを受け取って訊ねてくる。
「オッケー、それをそのまま持ってて」
博士の持つ容器の上に左手をもってゆき、能力で三分の一ほど掌を裂く。溢れんばかりの血潮は一瞬にしてビーカーを満たした。即座に裂いた部分を治したが血液はビーカーの縁を乗り越えて周囲の者の服を赤く染めた。
「さ、最近の子は淑やかではないのだね······」
ビーカーから試験管に移された血液がグルングルンと機械に振り回されるのを横目に疑問を一つ聞いてみることにする。
「はいはーい博士!」
「語尾にサーを付けろ!」
「サーイエッサー博士!」
「すまん今のは冗談だ」
「此処では何の研究してるんす?謎すぎて私には何の見当も」
「なんだそんな事も聞かされておらんのかね」
「アッハハ。何もかんも聞いてねぇんだよ察しろ······」
「そうだねぇ此処はだな······簡潔に言うと、展示物を研究する場所であるな」
「展示物を······研究?ミイラ取りがミイラになりますよ?」
「小娘には解らんか······。では博物館というものは何故存在すると思う?」
「建物を絵とか遺物とか凄そうなもので飾って客から金を巻き上げるためでしょ」
「それではこの世に凄いものや遺物は御万とあるが、何故飾られてるものがどの博物館でも似たり寄ったしているかと思う?」
「統計的に需要が高いのが其れだからじゃないの?」
「まぁ当たっちゃあいるがな。"歴史的価値のあるものを保存する"のが博物館なのだよ。価値があるという事は"情報"が詰まってるということなのだ。わしらは其れを見つけ出す研究をしておるのだ」
「へ〜強そう」
情報かぁ······。情報、となると私の血液からも情報を得ようと······?エルフ······ま、いっか。別に隠す必要も特にあるまいし。
「これから一週間わしらの研究を手伝ってもらうのだ。今、熱が入ってる研究を少し見してやろう。着いて来たまえ」
法学を学べば学ぶほど現実の闇が見えて来ますね······




