第68話 閑話・ある日の出来事②
閑話は系は今のところ「ゲーセンさんごめんなさい」「胃痛薬はセルフサービスです」「稜葵と種子島」「滅びのインターンシップバーストストリーム」「お泊まりだ!塾だ!テストだ!地獄だっっ!!!」「部活でガツン!」「嵐を呼ぶ大学部訪問会」「家庭科室はハザードマップにつき」etc順次ちゃちゃっと書きます
「我が名はプチェフ!ロシア随一の狂戦士にして、イザナミを殺せし者なり!」
ポロっと咥えていた棒アイスの棒を落としてしまう。棒の落下地点は2号線沿い、いつもの路地の前だ。
「ええっと······アンタ、家族いるの?」
路地から登場した金髪の男に問いてみる。
「家族ぅ?殺しちまったよ!この手でな!」
「なら結構。黄泉で懺悔しな。」
男の頭上からマグネバレットを打ち込む。
「ぶべらっ!」
男は倒れた。テッテレー。経験値ゲット。
今日も今日とて休日。いつもの、ピンクに水色の雪の結晶模様のついたジャージに、黒色のホットパンツ、黄色の髪飾りをセミロング黒髪に装着し、街をぶらついている。
ハズレと書かれたアイスの棒を拾い、魔術で燃やして灰にする。
歩道を進むこと数分、ゲーセンの駐輪場で駄弁っている楓夏と愉快な仲間たち計3人を発見する。
「3人ともグーテンモルゲンー」
「おはようございます戸室さん」
「モーニン」
「ボケルトフ」
姫路は少しペコっと頭を下げ、楓夏は腕を組んで、染め金髪の古志野綺羅莉はアイスの棒を咥えながら頭の後ろに両手を回して、それぞれ挨拶する。
「今日からもう部活でもあるの?······ってよりも、どうして古志野さんは髪染めてるわけ」
「今から部活するんなら私服でいるわけないでしょ」
「あぁこの髪?ちょっと自分というものを見失ったもんだから気分転換にって」
「部活はしないけどこれから3人で遊ぼって予定だったんだー」
アホ毛の無い楓夏なら普通は同じ部員よりもドキュンぽそうな奴らと遊ぶ筈なのだが······。やはりアホ毛効果が1番でてるのは楓夏であろうと改めて思った。ただ、ショートヘアのくせに金髪に染める古志野とそれを咎める様子もない姫路もキチンとアホ毛効果が出ている。
もしこの瞬間アホ神の結界が決壊すれば、一番修羅場となるのは間違いなく此処であろう。くわばらくわばら。
「遊ぶってつまりゲーセン一択?」
「同音異義語ならゲイ専がいいけどね」
「ゲーセンに留まってるんだし、それはまぁ?」
「今ちょうど推しとコラボしてるんだよねー。最高」
姫路は私と同じく腐趣味を持ち合わせている。古志野はノーマルだが近いうちに染められてそうな気がする。楓夏は普通に二次元三次元問わずイケメン好きである。そして私は何かと言えばオールラウンダーの多趣味型人間だ。ただ自称、性行為恐怖症というのがコンプレックスなだけであって、別段あっち系が嫌いなわけでもない。
テニョリンテニョリン
「入店音気持ちる悪っ!」
「昨日からこうなったんだって気持ち悪い」
「可愛いと思うけどなー」
「コンビニを感じる」
入店と退出を繰り返す古志野は置いておいて前へ進む。すると、店員さんが1匹近付いてきた。
「キャナイヘルプユー?」
「ノーサンキュー!ゴーファーラウェイ!」
姫路が店員を追っ払う。
「ええっと······何あれ」
「このお店特有の洋服店気取り店員よ。ただただ邪魔」
「さっきの人かっこよかったなー」
「いや50点だね······。とりあえず先ずカーレースしようよ!」
楓夏がカーレースを推してくる。ゲーム台を見てみると、なるほど4人プレイ可能と書いてある。
運転席に座り、コインを投入。4人バトルモードへ突入する。
「私が選ぶのは······やっぱこの最重量だね」
「体重の権化?」
「体重?何の話かな〜」
ステ振りはスピードに全振り。皆はハンドリングに振ったりしているが、それが命取りとなるのだ······。
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「何よアレ!最重量がメチャクチャ攻撃してくるんだけど!?」
「車体がボッコボコ······」
「お、鬼め······」
「ふあーはっはっは!スピードとハンドリングだけが全てではないのだよ、ワトソンくん!」
最重量は横タックル等で他の車を跳ね飛ばしたり出来る。よって、私の優勝である。
「よろしい、ならば正々堂々勝負だ!」
楓夏がリズムゲームの台を指さす。
「私が死ぬ!よって却下!」
私という今世の生き物は好きなゲームが上達しない謎呪いがある。
『レッツスタート』
近くでゲームの始まる機械音がしたので視線を移し······てみると古志野がエアホッケーにコインを投入していた。
「ん?あれ?二人はやらないの?」
「ああ、やりますやります!姫路さんと組みます!」
「綾ちゃんと菊ちゃん······なるほど、華族コンビが相手か」
「戸室さんは華族ではないんすけど······?」
「昨日の敵は今日の友!華族コンビが相手致す!」
「私は華族ちゃうんやで?」
姫路が丸い薄い板、所謂パックをゲーム台の側面の穴から取り出し、盤面に置く。
「さぁ、バッチコイ!」
「金持ちなんて恐れ足らず!」
楓夏と古志野がスマッシャーを両手に持って構える。
「は、向こう4つとか反則でしょ!」
「まぁまぁ、戸室さんは能力持ちだもの。ハンデよハンデ」
姫路に諭され、一旦落ち着く。そして身体強化と加速を発動。
「食らえ!高速ショット!」
鬼速度でゴールへ打ち込む。すると、一瞬で本当にゴールを果たす。『ゴール!!』
「よっしゃ!見たか!」
「見えねぇよ!」
「あっ、これ勝てない」
「大人気なさすぎでしょ······」
2章ってあと「神在月」「師走の来訪者」「サイレントシティ」「希望」「それぞれの道」以外は全て閑話扱いになりそう············(???)




