第65話 海水浴:深海3
世界編書きたくなった
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伊織の無線のお陰で助けが来るのはいい事だが、いつレスキューしてくれるのか不明である。わざわざ変な虫がいる遺跡に足を踏み入れる気も毛頭ないし、とりあえず二人の食糧が必要である。
いつも通りに麦etcを作ろうとしたところ······パンが出来た。
「わー!パン作れたよ!麦を通り越してパンだよ!」
パンを中空にポンポン作りながら食糧難の二人に報告する。
「うーむ、昔の人達が食べてた美味しくないタイプだ」
「古代味ですね!」
「古代味······」
「塩を入れたらいいんじゃないか?フランスパンは確か、その要領だったはずだ」
「なーるほど。塩を付け足せばいいんだね!」
即実行である。
「しょっぱい」
「てか辛い」
「てかアンタら辛い」
「それは勿論、毎日高級っぽいものを食べてるものですからね。舌が肥えてるんですよ」
「そして、肥えた舌からは良質な野菜が収穫できると?」
「良質な罵倒なら収穫できますよ?」
「え、何それ言ってみて」
「※ね豚」
「「············。」」
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────十日後。
稜葵がやせ細っていた。
「ええっと······タンパク質が必要って感じ?」
「そうですね······。何か肉類でもあればいいんですが······」
「よし、こっち食べていいよ」
稜葵に左腕を差し出す。
「え?綾ちゃんってそっちの腕は鉄塊なのでは?それに、人肉、しかもお友達のを食べるなんて私には出来ません」
「左腕は回復魔法で生やしたから大丈夫なのになぁ」
回復ってより蘇生であるが。
「伊織は食べる?少し前より痩せてるっぽく見えるけど」
「では頂こう」
ガブリッと伊織が噛み付いて私の左腕の肉を食べる。これが噂の肉食系男子というものか。
痛覚は勿論完全遮断している。痛みの大きさと、結果が目に見えてるのに態々(わざわざ)痛みを味わおうなんてマゾのする行為だ。
「人肉は子供や女が美味いっていうからね、私のは将にジャストミートって感じなんだよ」
「えぇ······どうしてそのような事を知ってるんです?」
「趣味」
「結局質が悪いんじゃないですか!」
腕と伊織の口から血が滴る。血液のいい香りが鼻を刺激する。十日越しの癒しだ。
「あ、今さらだけど寄生虫とかそんなの居ないからね!!工夫に工夫を凝らした安心安全の腕だからね!!」
「そんな事はどうでもいい。鼻より耳を澄ませろ。何か来るぞ」
「何か来るって、助けじゃないの?もう十日も経ってるんだしさ」
「足音パターンからして例の虫擬きだ。数も前回の比ではない。早く腕を治して準備にかかれ」
そう言い、伊織は壁際に立掛けていたダイヤ剣を手に取る。
余談ですが、後々、若しくはリライト時に二日目を足しますね




