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新延長:avenir or cmeptb  作者: 依冬×夜霧 裕
近代ジパング編
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第59話 海水浴3

「青い空!白い砂!エメラルドグリーンの海!!」

「ちょっと過ぎたけど夏だ!海だ!!」

「ビールだ!!」

「ツマミの枝豆が、無い!!」

「何南国の砂浜でツマミの心配してるんだよ!そもそも酒飲める年齢じゃないでしょアンタら!」

「っていうか綾ちゃんってばさっきから何モグモグしてるの?」

「パン作って食べてんの。食べる?」

「ん。モグモグ······。ねー稜葵ー。マヨネーズないー?」

「不味いなら不味いってハッキリ言いなよ······」

「マヨネーズなら冷蔵庫に入ってると思いますが」

「オッケー!マヨネーズ神降臨の予感!!」

 楓夏が稜葵の別荘らしき建物へ脚をグルグルさせながら走ってゆく。鍵は開いてるのだろうか。

「それにしてもアホ毛消えてないねアンタ達······」

「アホ毛?あぁこれの事ですね?どうせなので切ってしまいましょう」

「なるほど。逆転の発想だね」

 稜葵がどこからかハサミを取り出してアホ毛をチョキン······スカッ。切れない。

「さー泳ぎましょー!」とハサミを放り捨てて海へ走る稜葵。ハサミは宙を舞って私の脳天に突き刺さる。

「やっぱお家帰りたい······」

 ふと、レイの様子を見ると、ヤシの木に登っていた。

「バカと煙はなんとやら······」

「んー?何か言ったー?」

「バカと煙はなんとやらー!」

「そこは誤魔化すところでは······。そだ、綾ちゃん!ダンクシュート!」

 レイがヤシの実をブン投げて来る。ダンク要素とはいったい。

「稜葵!」とレシーブで上に上げる。

「任されました!アターック!」と稜葵の飛ばしたヤシの実がレイへ突撃。

「ぐえっ!」とレイが砂浜へ真っ逆さま。上半身が砂浜に埋まる。

「ぺっぺっ!酷いよ二人ともー!砂が口の中に入っちゃったじゃないー!」

「大人の階段落っちる〜。お前はもう、死ンデレラ、さ!」

「綾ちゃん。バギーカーならそこにありますよ?」

「ヒャッハーここは通さねぇぜ!······なんてしないから!!1999年迄未だ600年近くあるからね!」

「ではガラスの靴とロリータを」

「ヒャッハーここから先は一方通行のカボチャ馬車だぜ······!」

「では1万本のバラを」

「ヒャッハーここから先はデンジャラスゾーンだぜ!」

「綾の兄貴!空からホモホモしいマッチョな兄貴が!」

 飛行機から黒いマッチョが数人海へ飛び込んでゆく。

「ええっと?アレなに」

「1万本のバラですが?」

「一万本の要素どこいったよ」

「いやーいやー。俺を呼んだのは君かね?」とリーダーっぽいデカマッチョ。

「兄貴を呼ぶだなんて最近の小娘はマセテますねぇ兄貴!」と細い小柄マッチョ。

「綾ちゃーん!マヨネーズ持ってきたよー!」と楓夏。

「うぇっちょ」とズッコケる楓夏。衝撃でマヨネーズが乱舞。男共にぶっかかる。

「あっ、事案が発生してますけど」

「おいおい、何なんだこの人だかりは?俺の組手相手でもあるまいな?」と海からスーツ姿で上陸してくる伊織。

「む?貴様はイケているな若僧。俺と一戦交えないか?」とマッチョ。

「おー?イイぜ?俺もちょうど準備運動が終わったとこなんだ。ルールはどっちかが参ったって言うまででいいな?」

「では、ゆくぞ!!」

「兄貴が楽しんでる間に俺っちは小娘たちで遊ぼぶふぅぅっ!」

「ふん!」

 私の回し蹴りが小さい方のマッチョに直撃。海へ吹っ飛ぶ。

「我ながらクリーンヒットだよ。他にもホモホモしてないマッチョいるけどどうする?飛ばす?」

「それは大丈夫でしょう。伊織が全部やっといてくれますから」

「あの伊織って人凄いねー。水中なのにマッチョ相手に引けを取ってないよ。」

「陸上でマッチョに引けを取らない綾ちゃんの方がいい匂い」とレイが私の背中に貼り付いてくる。

「匂い関係無いだろ!」とバックドロップ。

「ぐえあっ」

「マッチョが降ってきたって事はガラスの靴とロリータとバギーは?」

「バギーは車庫にありますけど、どうなのでしょう?」

「知らんのかい」

「うぇっ!3人とも!上見て!」と楓夏が上を指差す。

 上空からバギーに乗ったロリータ服の正蔵が降ってきて。

「お嬢様ー!ご無事で────」

ドカーン!

「爆発してんよ!!」

「たぶんガラスの靴は爺やが履いていたのでしょう。南無阿弥(なむあみ)南無阿弥」

「お嬢様······爺やは未だ死んでませんぞ······」

「あら?まだ息が残ってましたか。では止(とど)めの一撃は私(わたくし)が······」

「いやぁぁぁぁぁ!!!」

 稜葵がスイカを取り出して、正蔵を頭から砂浜に埋める。正蔵の下半身のみが地上にでている。

「これ既にオーバーキルしてるのでは」

「念には念をですよ。さぁ綾ちゃん。やっておしまいなさい」と稜葵が目隠しを渡してくる。

「オッケー。やってやろうじゃないの。」

 目隠しを着けて、棍棒を作り出し握る。

「ふふん。なんと私、赤外線や紫外線も見れるんです!」

「へー!どんな意味があるのか分かんない!」

「目隠ししてても見れるって事だよバカ」と楓夏の頭を棍棒で殴る。

「ぐえっ!」と楓夏の下半身が砂浜に鉛直下向きに埋まる。

「そんでは、まず西瓜(すいか)を割ります。」

 ボゴっとスイカの真ん中が潰れる。

「······。まぁ気を取り直して。次は正蔵さんを討ちます。」とゴルフのように正蔵を打ち出す。

 地面から飛び出した正蔵は勢い余ってマッチョ軍へ突撃。ボーリングへ置換された。

「オマケに私も不埒マッチョ殺しに参ぐえっ!」

 海へ駆け込もうとすると背後からの攻撃で砂浜にダイブ。振り返ってみるとレイが私の水着パンツを掴み、脱がせ砂浜ダイブ。

「一応言い訳を聞いておこうか?」

「た、ただの事故だよ?ふゅっふゅふゅっふゅふゅー」

「ナムサン!!!」

「ぐえあぉっ!!」

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