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新延長:avenir or cmeptb  作者: 依冬×夜霧 裕
近代ジパング編
59/113

第57話 海水浴1

「ひゃーやっぱ冷たい」

 砂浜から小さく波打つ日本海へ脚を浸けてみる。

 本日は稜葵に誘われて海水浴。誘ってきた本人は未(ま)だ来ていないが、私、楓夏、そしてレイの3人で現地集合で先に泳ぎ始めていたオンビーチ。水着は高級品を私がコピった物だ。私においては巨乳はもう面倒臭いのでノーマルサイズに留(とど)めてある。

 もう9月中旬。よって海は非常に冷い。さらに······。

「綾ちゃん!クラゲやばいけど大丈夫なの?」

 楓夏が沖から手を振りながらそう言う。

「クラゲって何?」と背中の上からレイ。つまりオンブである。

「クラゲっていうのは言うなれば海月(くらげ)って書く不要物かな。兎に角気持ち悪い生き物だよ」

「つまりお弁当に入ってるパセリみたいな物?」

「アレは虫除けとか色んな意義があるからね······?鉄分1位だったり最強だからねパセリ。クラゲなんて毒で人殺すし、漁業に悪影響を齎(もたら)すし、ほぼほぼ水分だから食えたものでもないし」

「小式部内侍(こしきぶのないし)?」

「違うそうじゃない。合ってるけど違うから。それよりも。楓夏ー!ちょっとこっち来てー!」

 楓夏を浜辺へ呼び寄せる。

「んー?」と言いながら上陸する楓夏。

「どうしたの?クラゲ捕まえて欲しいの?」

「ノーウェイ!」

「え?せっかく持ってきたのに。あ、ナマコもあるよ」

「捨てて!」

「もったいな······」

「捨てて。黙ってそれを海に捨てて」

「綾ちゃんってどうしてクラゲが嫌いなの?」とレイ。

「そりゃもうあのウネウネ感!毒々しく気持ち悪い触手!あんなの平気なのって男と楓夏くらいだよ!」

「私って男と同類······!?」と驚愕の楓夏。

「綾ちゃんの方が男だと思うけどなー。」

「えー?例えば?」

「テロリズムなとこ?」

「なんなの?テロリズムって単語流行ってんの?」

「ならモンゴリアンチーズ?」

「それ何てチーズ?腐ってない?」

「チーズは腐った食べ物なのでは」

「それよりも。楓夏に上陸して貰ったのは他でもない。海を洗浄するのであーる。」

「海を洗浄って、何をどうするの」

「雷を落とすのであーる」

 竜王みたいに風魔法で雲を掻き集め、火魔法で着火。

「天雷!!」

チュドーン。

 日本海の田舎ビーチに一閃が走る。先月なら人も沢山居ただろうけど、こんな時期違いに居るのは私達のみ。

 雷が海水を分解。水素と酸素に別れ、ズドーン!!と大爆発を起こす。魔術にこんな感じの技があるのを今思い出した。

「「······。」」

「あれが魔法か〜。初めて見たよ〜」

 バリアが無ければ死んでいた。いや、私個人としては死んでも無事だけれど。

 それにしてもマイペースなレイ。水着に着替えてからいっこうに私の背中から離れない。

 すると、ブロロロロと不自然な音が海岸に響き渡る。

 何の音だろうかと見回すと、上空に一機のヘリコプターが。そのヘリコプターのドアが開き、

「綾ちゃーん!何してるんですかー!」と稜葵がドレスで登場。

「えっ。何故ヘリコプター······」とイアゼウスパスで稜葵に通話を繋げる。

『え?ヘリコプターより飛行機の方がお好みでした?』

「いやいや、そういう問題でなく······」

『確かに太平洋を渡るなら飛行機の方が良かったですね······。』

「太平洋?ん?何の話を?海水浴をするって話では?」

『あれ?言ってませんでしたっけ?私(わたくし)の私有地、つまり南国リゾートで海水浴するのですよ?』

「えっと、つまり?」

『早く片付けてください』

スピードが······

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