第39話 虹の死界4
今日も平和であった
そんなこんなで空腹というエクストラスキルを手にした私は、どんな不味い物でも余裕で食べる事が可能となった。
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綾曰くアホ神ことメタトロンは、天井で遊んでいた。
どのような遊びなのかというと、創造である。虹の世界及びその内部をも創り出した彼女であるが、※※に頼まれたのは※※※※の※※だけであり、これはただの手段でしなかった。街の近くに空間の破損部位があり、それを通して戸室綾が能力の1部を再現したのだが、管轄外なので何ら気にしない。
ただ、気分屋であり退屈凌ぎ屋の彼女はこの世界に少し思い入れが出来た。普段大雑把であるのに、少し時間をかけて工夫を凝らした世界なのだ。なので、今もこうしてこんな所で遊んでいる。
「フッフッフフフーン。うーん、ここはもっとヒゲ長めかな〜?」
今彼女が創っているのは、"神"だ。人や、魔王や竜王を創ったら次は神である。
その神の容姿は、老人の様な風格に綺麗な鎧。その手には1本の槍が握られている。
「よし!やっと完成したよ〜!ほんっとコレ時間かかるよね〜、もうやーめよ」
そう言いながら完成した神に生命を吹き込む。
しかし、その神の様子がおかしく······。
「ぐおおおおおおおおおおおおおおん!!!」
と、どこかへ飛び出していったのだった。
「だ、誰かその子を止めて〜!」
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七歳の夏を迎えた。
先日アリスが畑に新しい種を撒いているのを見かけた。朝早く目が覚めた私は、散歩がてら様子見として畑へ赴く。
何故様子見なのかというと、窓越しに何かしら生えているのが確認されたからだ。
玄関のドアを開けて畑に目を向けると、そこには大きな木があった。それはもう、ジャックと豆の木かよって程大きなもので、雲の上から先が見えない。
「ええ〜!!!」
流石私、我ながらナイスリアクション。普段なら絶句してる筈なのに、気分的にリアクションをとってしまった。もうお嫁に行けない。
「どうしたんだクリスチャン!」
クリスバードが玄関から出てくる。いい加減クリスチャンという名前から改名したい。
「お姉ちゃんどうしたの?」
「ふぁ〜あ、眠い。」
アリスとアリシアも出て来た。クリスバードとアリスは木を見て絶句、アリシアは立ち寝している。
「これどうする?切ってみる?」
「いいや、これは切って倒れでもしたら大惨事になるだろう?」
「あぁ確かに。ならさ、上から少しずつ切っていくってのはどうよ?」
「お姉ちゃん、これ凄く高いよ?危なくない?」
「大丈夫だって。どんなに高くから落ちても平気だし、例えジャックと豆の木みたいに雲の上に巨人がいたとしても余裕で勝てるよ」
そう言い、パラシュートを作り出して装着する。
「お姉ちゃん、本当に、大丈夫なんだよね?」
「心配するなアリス、クリスチャンも俺の自慢の娘なんだ。どんな事があろうと魔法で切り抜けれるさ。」
「そんじゃ、行ってきまーす。」
風魔法で上空へすっ飛ぶ。
雲が近い辺りでパラシュートを離し、木に掴まる。雲の中をパラシュートで進むのは何だか怖い気がしたのだ。
ピッケルを作り出してよじ登る。かなり登れど雲から出れない。怠くなった私は、こんどはノースゲートを木にぶっ刺して、さらにフリーのノースゲートを重ねる。そのまま大ジャンプ。
全力の加速でようやく雲の上まで辿り着けた。木の方をみやると、豆がついていた。やっぱり豆の木でした。
雲の上に打ち上げられた私だが、勢いは止まり、こんどは自由落下を初める。しかし、もしかしたらと思ってそのまま落下してみる。
ボフン。
雲の上で落下は止まり、私は謎の達成感に包まれた。
「ああああ気持ちいいよー!!この雲、最高級ベッドよりもフカフカだよー!!」
ゴロゴロしてゴロゴロする。この天然ベッドはおいくらまんえんするのだろうか。
しかし、そんな喜びも束の間。
「ぐおおおおおおおおおおおおおおん!!!」
「だ、誰かその子を止めて〜!」
天井からそんな叫びが聴こえたのだ。




