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新延長:avenir or cmeptb  作者: 依冬×夜霧 裕
黎明期編
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第三話 ファーストコンタクト3

お読み下さっている方々ありがとうございますありがとうございます。


どうか第二章に辿り着けるまで応援してくださいませお願い致します。

「知らない天井だ」


金髪の青年は目を覚ますなりそう零す。

天井は緑一色で端の方からヒビが入っている。

というより辺り一面緑だ。壁も床も、さらには身体まで緑色。

なんとなく手を上へ伸ばすと見えない壁によって彼が横たわっている狭い空間から出ることを拒んでくる。

頭上にハテナが浮かんで回転する。

どうしようものかと思い悩んだ末、彼は外へ助けを求めてみる事にする。


「ッ······」


声が出ない。

彼の頭上で二つのハテナがフォークダンスを始める。

再び天井へ向けて手を勢いよく伸ばしてみる。だが見えない壁がガンッと音を鳴らし彼の両手に痛みを与える事によってその先へ伸ばす事を拒んでくる。

頭上では三つのハテナがフラダンスを始める。

今度は勢いよく声を上げる事にする。

そして、彼は気付く。

自分が目を覚ましてから一度も呼吸をしていない事に。


「ッッッッッ!!!!!」


彼の頭上でビックリマークがファイアーコサックダンスを始める。大炎上である。

それに負けず劣らず彼も全身を駆使してその狭い空間から出ようと暴れる。

呼吸が出来ないのだ。

暴れた事によって彼は気付く。

(辺りが緑に見えるんじゃなくて緑の液体の中にいたんだっっ!)

必死にもがくがその狭い箱はびくともしない。

ここで死んでたまるかと彼はひたすらに暴れ続ける。

(あれっ、呼吸もしてないのにこんなに暴れて、ボクはどうしてまだ生きているんだ······?)

暫くの間暴れた彼は、ふとそう思う。

頭上でハテナが怪しい踊りでビックリマークから何かを吸い取っている。恐らく魂だろう。


「あれっ大怪我した筈なのにどうして治ってるんだろう、って面してんな小僧」


どこからともなくそんな声が聞こえるた。

箱の外を隈無く見渡すが誰もいない。

(何だ、ただの幻聴か)

と彼はただの気のせいにする。

しかし、その声の主はすぐに姿を現す。

ドンガラガッシャーン

天井のヒビの入ってる部分が急に崩れ出す。


「天井から俺様登場ってな!ガーハッハッハ!」


上から降ってきたオッサン声がそう宣う。

姿は煙のようなもので見えない。というか、彼の入っている箱の近くまで瓦礫が落ちて来て彼は声の方に集中する余裕もない。


「なんだ、驚きのあまりに声も出ないか!そうかそうか、凄いと思うんなら凄いと口にするのが礼儀というもんだと思うが、人間って生物はそんなことも出来んのだな」


わけのわからないことを言いながらオッサン声が煙から出てくる。

2メートル程の身長に張り詰められた強大な筋肉、胴と脚の上下で分けられた奇妙な服、イカつい顔面に鋭い紫色の瞳、赤色の短髪。

(悪魔だ······)

と彼は一瞬にしてそう結論づく。


「······俺様を完全に無視たぁテメェはさぞかし死にたいらしいなぁ?下等生物如きがナメた真似してんじゃねぇぞ、おぉ?」


悪魔がそのただでさえ怖い顔面に青筋を浮かべながら箱へ近付いてくる。

彼はすかさず首元に指を向けながら見えない壁を叩く。


「あぁん?なんだよテメェ、喋れねぇのかよ。森の中じゃあワーキャー五月蝿ぇ程叫び散らしてた癖によォ。突然変異でも起こしたのかァ?確かにあんな薄気味悪ぃ生き物に噛まれでもしたら変異するわなぁ。哀れな生物だな」


そう悪魔が喋りながら彼の入っている箱の見えない壁を力任せにこじ開ける。

うっ、眠気にて「秘技:途中斬り」を使わせてもらうでやんす。

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