第36話 インビジブルオブデス3
※この作品はフィクションであり、実際の団体や個人とは一切の関係はありません。
「戸室さんってこれ何カップあるの?」
「それ!私も聞きたかった!」
「信じられません。私の利き眼センサーではFカップを記録していますよ。」
「御手洗さんの言ってた通り、本当に豊胸手術をしたのでは?」
私を中心に謎の女子ハーレムが形成される。女は女、男は男でつるむ。これぞまさに私の望む世界。
すると、それを破壊せしめる者が近付いてくる。
女子の内の一人のアホ毛センサーに反応あり!
「親方!空から少女が!」
「は!?えっちょっ!屋上にぶつかり────」
バリーン!!
パッと見オレンジのボッサボサロングヘアの少女、天野レイが天井を突き破って制服のまま落下してきた。
「と、戸室さん危ない!」
隣の子がそう叫ぶ。
しかし、私とてバカではない。バリアを形成して天井屋上の破片諸共防ぐ。
だが何故か、レイだけバリアをすり抜けて来て。
「ぐあっ!」「わぶっ!」
バシャーン!
デコとデコでゴッツンコ。正面衝突である。
私はこの程度なら無事なので、レイを心配してそちらを見やると。
「ぶはっ!死ぬかと思った!」
無事そうである。すると、私の顔を見つめて来て、
「私達、入れ替わってない!」
「それどこの入れ替わりネタよ!」
もう一度レイの状況を確認すると、傷無し打撲跡無しプールキャップ無し水着無しイアゼウスパス無し胸有る身長有る。なにそこだけ有るの。
「うあー、天井と破片処理しないといけなくなったじゃない······。」
「ごめんねぇ。遅刻しちゃったものだから、つい。」
「つい。で済むレベルかこれ!危うく大惨事だったんだよ!?」
「何言ってるの、綾ちゃんがいれば平気でしょ?」
「そ、そりゃあそうだけどさぁ。」
「ここは私の透け透け制服下着で許してぴょん。」
「はいはい。ほら、このスク水とプールキャップあげるから。早く着替えてらっしゃい。」
「おおー、綾ちゃん太っ腹だね〜。」
私から私が作ったプールセットを手に取ったレイは、プールから上がって急ぎ足で更衣室へと向かう。男共からの視線が熱い!これだからノーマルは駄目なのだ。もっと社会証明の原理に逆らうような男が欲しかったものだ。
プールの中をみやると、黄丹色の髪が浮いてて······。
「あぁあ、これも掃除しないと······。」
そう思ったが三秒後、杞憂に終わることとなる。髪が水に溶けて消えてったのだ。
「えぇ、髪プールになっちゃうよ······。」
もう掃除するのも飽き飽きとした私は、加熱処理だけで済ますことにする。天井にはサービスとしてブルーシートもかけておいた。
レイの戻りも服が身体に張り付いて脱ぎにくいのだろうか遅いので、中等部の方を見回してみる。すると、
「片桐さんってさぁ、さっきあの巨乳に話しかけられてたよね?どんな関係なわけ?」
不良っぽい女子が先程の子に話しかけていた。やっぱり私って巨乳になれたんだね!数十年の夢が叶ったよ!
「別に、あの巨乳が勝手に話しかけてきただけです。さっき初めて存在を知りました。」
「ふーん、そうなんだぁ。なら心配いらないよね。それじゃあバレーボールしようよ?アンタがボールね?」
「え?」
不良が片桐という子に膝蹴りを入れる。
「ぐふっ!」
「何改まってんの?いつのもの事じゃない?アンタが強いからイケナイのよ?」
さらに2人の不良が集まっていき片桐に暴力をふるう。彼女達のクラスの他の全員が見て見ぬふりをしている。
しかし、我々高等部側が黙っている筈もなく、
「あなた達!何をやってるんですか!」
クラス委員の姫路 菊が我先にと現場に特攻する。それにつられ私も姫路の背後につく。
「何って、強い奴がいるから、出る杭を打ってやってるんだけど?先輩達もやってる事でしょ?」
「え?やってるわけないでしょう!そんな事!それに出る杭を打ってるって何よ!この子何もしてないじゃない!」
おぉ、姫路さんよく言いなさる。ウチのバカ共も叱ってほしいものだ。
「はぁいはい、わっかりましたー。先輩達って3年でしょ?ならわかりっこないさ。私らは向こうで遊んでくるんで、もう戻っていいですよ?」
「な、なんですってぇぇ······。」
不良の挑発に姫路が拳を作って腕をプルプルさす。これはお怒りモード突入しそうである。
「ま、まぁまぉ姫路さん落ち着いてよ。今はコイツラも止めるって言ってるわけだし、一旦落ち着いて?」
「む、むぅ。テロリズムの戸室さんに言われたら、怒りも収まっちゃったわ。」
「て、テロリズム······。」
そうこうしているうちに不良達は遠くへ逃げ去っていた。
私は片桐という子に近付いて、
「貴女、片桐って言うんだね?何か悩みがあるなら、私に遠慮せずに言ってもいいよ。」
「ほ、本当に何でもないんですよ!アレは単なる戯れです。勘違いして止めたようですけど、何でも無いんですよアレは!」
とのように申す片桐。遠くで不良達がブーイングしている。天下のジパングも腐ったなぁ······。
「うーん、よし分かった。そんな君にはコレを授けよう。」
そう言い、黄色の髪飾りを作り出す。
「なんですか、これ?」
「これは私が普段身に着けてる髪飾りだよ。これ着けて私の名前を出せば、誰も逆らわないようにしといてあげる。」
中等部の人間に私の恐怖を教えるなど容易いものだ。では手始めにこのクラスの人間から〆よう。
すると、背後から風をきる音が聴こえ、
「ぐぼっ!」
バシーンとバスケットボールが私の後頭部に直撃する。
「おーい綾ちゃーん、大丈夫ー?」
更衣室の方からキチンとスク水を着装した楓夏が走ってきた。
「何プールでぶん投げとんじゃボケー!」
「うぴゃー!」
私のドロップキックが楓夏の胴に直撃。もはや加減などない。吹っ飛んだ楓夏は頭にタンコブを作って飛び上がる。
「いきなりドロップキックとかどんな神経してんの!?」
「いきなり人の後頭部にバスケボールぶつけるとかどんな神経してんの!?」
「稜葵の後頭部に投げたら避けられただけだもん!」
「結局後頭部に投げてんじゃん!てか稜葵すげぇ!」
「凄いと言われましても、スク水ポージングしか出ませんよ?」
水着を着装した稜葵が、そのお嬢様バディでポージングしながら楓夏の来た方から歩み寄ってくる。露出癖天使は先にその性癖を治してくれ。
ご覧のの作品は、作者の血と汗と鬱の提供でお送りしました。




