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新延長:avenir or cmeptb  作者: 依冬×夜霧 裕
近代ジパング編
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第23話 虹の世界2

このサイトの仕組みをよく分かっていないので、温かい目で見つめてくだしぃ。

 ゲロインとなった私がこの世界に産まれ落ちてから2年経過した。ジャネーの法則というものか、時が経つのを早く感じる。

 生き物以外が虹色で構成されているこの世界だが、2年も過ごせば流石に慣れた。今では何がどの物体なのか見分けもつくようになった。住めば都とはこの事であろう。ただ、鏡まで虹色なので新しい自分の容姿が分からない。

 なのでクリスバードに聞いてみると、


「アリシアの様に可愛らしいピンクの髪に可愛らしい顔に可愛らしい角が生えてるよ。」


とのことである。私も妹と同じくピンクの髪が生えているらしい。それに、若干だが角も生えている。

 クリスバードによると、アリシアは醜魔族という種族らしい。元々定まった姿を持っておらず、その種族スキルによってTPOに合わせた容姿に変異するのだとか。ちなみに、ピンク髪はクリスバードの好みとのことらしい。


「お姉ちゃん!ゲーム通信しよ!」


 妹アリスが私に小型ゲーム機を差し出してくる。

 この世界では魔法や魔術が強いという印象を持っていたが、実は機械類が多く存在する。アホ神の仕様なのだろうか、常識外れも大概である。

 まぁ、私としても娯楽があるというのは、実は僥倖であった。······ただ、私が戸室綾であった時の世界の技術よりもかなり、いや、ずっと低めである。


 ジパングにおいてイアゼウスパスを持っている人口は95%である。これは日本州だけでなく太平洋・オセアニア地区も含めた結果である。それで、残り5%が何なのかというと、全てが大阪都民である。正常科学ジパング合衆国の首都である大阪ではイアゼウスパスよりも高度なデバイス、"クトゥルフブレイン"が使われてるからだ。

 クトゥルフブレインとは、イアゼウスパスが耳に着ける端末であるのに対し、こちらは脳に直接取り付ける端末なのだ。何故、全国に広めないのかというと、未だ実験段階だからとのこと。


 アリスが持ってきたデバイスは、小型の携帯型ゲーム機である。ジパングでは数十年前に絶滅したプレミア物だ。


「うん、遊ぼー。何のカートリッジ使うの?」

「そうだね、カーレースがいいかな。」


 カーゲーム。私が唯一まともに他人と張り合えるゲームである。不器用な私は他のゲームでは碌に他人と張り合えないのだ。妹も考慮してくれたのだろう。

 中でも、アイテムが豊富で且つステージがシンプルなものだと楽しい。ちなみに、カーゲームにはよくミニゲームという機能があるが、そちらはカラッキシである。


「それにしても、携帯型ゲーム機があるんなら、テレビゲームもやりたくなるってものよねぇ。」

「そうだね〜、クリスバードに聞いてみない?」


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 クリスバードに相談してみた結果、3人でホームセンターに行くこととなった。

 ホームセンターが何故ゲーム機を売ってるのか疑問であるが、それよりも、これが私とアリスの初外出ということになる。今までは、アリシアが『外は危険だから。』という理由で家から出してくれなかったが、今回は何故か許可してくれた。


 案の定、地面も空も建築物も虹色である。ただ驚いたものがあるとすれば、地平線が波打ってるのである。


「クリスバードクリスバード、地平線が動いてるんだけど、どうなってんの?」

「さぁ、陽炎じゃないのかい?」

「あら?知らないの?クリスバード。この世界の大陸は巨大な虹蛇によって出来てるのよ?」


 頼りないクリスバードに代わり、アリシアが答えてくれる。え?大陸が蛇?怖すぎ。


「大丈夫よ、この世界に定着さえしていればそうそう落ちたりなんてしないわ。ほら、2人ともゲーム画面を判別出来るようになってるでしょう?そこまで定着すればもう充分ってこと。クリスチャンが気にしていた鏡もそろそろ見えてくるわ。」


 定着していれば落ちない。私とアリスは外から来た者だからアリシアやクリスバードのように定着していなかった。確かに、鏡も画面も似たようなものだ。昔はゲームをゲームとも思っていなかったような気もする。


「もしも落ちたらどうなるの?」


 今度はアリスが質問する。

 それに対し、アリシアは、


「落ちたらそのまま地下世界へGOになっちゃうわねぇ。」


と答える。

 地下世界、なんだか楽しそうである。


「クリスチャン、地下世界は魔獣の巣窟だから行かない方がいいわ。」

「えぇ、それってイコール死って意味じゃん。」


 と、なんだかんだ話していると、田舎から出て、街っぽい所に着く。街といっても、数十年前の技術しかない世界なのだ、出雲と比べても見劣りする。


「よし、ここがお待ちかねのホームセンターだ!」


 クリスバードがそう宣う。確かに、四角い大きな建物に自動ドア、外では植物販売をしている。


「むしろホームセンターすぎてゲーム売ってる気配がしないんだけど······。」

「確かにホームセンターがホームセンターしてるよ。」


 私の言葉にアリスが続く。ホームセンターがホームセンターらしく営業してるのには何も問題はないのだけど、今回私達が求めてるのはゲーム機である。つまり家電である。私の知る限りホームセンターはゲーム機を売ってはいない。


「何言ってるんだ、中に入ればすぐ分かるよ。」


 クリスバードが入店を促してくる。

 言われた通り中へ入ると······。


 そこは王様の宮殿みたいな場所だった。

 レッドカーペットが敷かれ、奥に階段がある。もちろん、その最上階には玉座があり、


「ん?綾と佳代じゃないですか、何故こんな所へ?」


 クソ天使がそこに座っていた。

ん?もしかして、空白ってやると(略

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