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新延長:avenir or cmeptb  作者: 依冬×夜霧 裕
近代ジパング編
22/113

第20話 暴食1

アクセス数500突破ありがとうございますありがとうございますありがとうございます

この街は以前と比べ、少々おかしな事になっている。

個人差はあるが、皆それぞれアホ毛が生えているのだ。私の推測としては、アホ神がここの土地神となってしまったせいだろう。


それはそうと、本日はは土曜日、いわばホリデーである。久々にシャバへ出れたのだから、外へ駆り出すというのが筋である。


本日は自転車には乗らない。なんたって自転車に乗らずとも近くに沢山お店があるのだ。それに、甲賀である私の歩行スピードは三輪車よりも速いのだ!

というわけでいつのも国道二号線沿いを歩いていると、工事中のビルとビルの隙間からみすぼらしいホームレス調の金髪男が出て来た。

男が私の方へ歩いて来るが、我関せずというオーラを発し堂々と端を歩くことにする。

しかし、その男は私の前で立ち止まり、


「なぁ嬢ちゃん、俺に何かしら食い物を恵んでくれねぇか······?」


と、訊ねてくる。うわぁ面倒臭い。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


「この鮭おにぎりっての美味ぇな!」


ホームレス調金髪が両手におにぎりを掴み、そう感想を零す。


「そりゃコンビニのおにぎりは天下一品だもん。その上、鮭おにぎりは原価ギリギリの値段らしいし美味しくて当然よ。」


両腕を横にし、やれやれポーズをとる。

コンビニの駐車場での買い食いであるが、端の方なので問題はない。


「ホントだ、とても美味しそう。綾、私にも頂戴。」

「ああうん、どうぞ······って、桃!?いつからそこに?」


気が付くと私とホームレスの間に青髪ショートの少女が立っていた。

可愛い子に強請られたら渡さない訳にはいかまいと、レジ袋から明太子味のおにぎりを渡す。


「ん、今来た。······ねぇ綾、どうしてこの変なのが2つ貰って私が1つだけなの?」


と、指摘される。明太子は私用として余分に1個買っていたものなので、今渡した物で最後であった。


「ごめんちょっと待ってて、買ってくるから。」


そう言い残し、新たに鮭と明太子を買ってくる。


「はい、鮭おにぎり。」


青髪の桃ちゃんに鮭おにぎりを渡す。私が戻って来た時には2人とも既に食べ終えていた。


「ねぇ綾、この透明の紙はどうすればいい?」

「ああ、俺もそれが聞きたかった。これはゴミなのか?それとも食えんのか?」


二人揃って変な事を聞いてくる。


「食えるわけないでしょ。それはナイロンって言って、食べ物じゃないの。それに、ゴミ箱なら入口の隣にあるじゃん。」


当たり前の事を当たり前の様に答えてあげる。

それを聞いた桃ちゃんはゴミ箱に手を突っ込み、ゴミを捨てる。それを見たムレスも見様見真似で手を突っ込みゴミを捨てる。

どちらかというと子供である桃ちゃんはまだしも、見るからに大人であるコイツがゴミ箱に手を突っ込むのはシュールである。


それにしても、よくよく見てみればこのスの金髪は地毛の様に見える。私には分かる、金髪と短である私には分かる。ともいえど、この黒髪大国とも言えるジパングに金髪の人間はかなり少ない。

戦争に生き残った犯罪者かその子孫しか金髪は居ないのだ。


「ねぇ綾、私まだ足りない。」


と、桃ちゃんがもっと食べ物を要求してくる。それを聞いたホームレス調の金髪男もそれに便乗し、


「なぁ!あのファミレスってのに行かねぇか?」

「ねぇ綾、私もファミレスっていうの行きたい。」


このザマである。

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