ゴブリン女反乱と……b
「みんなやめてーっ」
ゴブリィ? 大丈夫か俺達を守る様に立って……
「何だいゴブリィ」
「この人は悪い人じゃない! 子供達を救ってくれて代官さんを倒してくれたじゃない」
シィーン
ありがとうゴブリィ、女達は一瞬だけ静まり返った。
「子供は黙りなっこんな奴信じちゃダメさっ」
「そうだそうだ、まだ男達は傭兵から帰って無いじゃないかーっ」
「騙されるなー!!」
「お願い話し合って欲しいのっ」
「どきなーーっ」
どバシッ!!
ゴブリィが屈強な若い主婦ゴブリンに張り飛ばされて転倒した。
「きゃっ」
「おまえらーっ何て事するんだ!?」
俺は思わずゴブリィを抱き寄せた。
「大丈夫だよっ」
「ゴブリィ……」
「決裂だぜ、領主さまよぅ」
「もう戦おうぜっ!」
「くっ致し方無い……殺さない様に頼む」
「あたしも戦うよっ」
パシッ
クヌアーも鞭を地面に激しく打った。
「見ろっ奴ら戦うつもりだよっ!」
「ゴブリン達も戦えーっ」
「おおーーっ!!」
げっとうとう手に武器を持った女ゴブリン達が襲い掛かって来た。仕方ない戦わねば。
「代官館を守れっ!!」
「代官館を奪え―っ」
「あたいらの城にするんだっ」
「ゴブリンの村にするぞーっ」
俺達は激突した。今回は師匠の鎧と剣を持っていないが、俺は銀化する事無く素手で殴り掛かる。
ドカッバキッ
「絶対に殺すな!」
「ゴロ、ツキー聞きなっ」
「難しいわっ!」
相手は女ゴブリンとは言え数が多い、こんなの気絶させ続けるのって気が遠くなるよ。それに凄く空しい、村人ともゴブリンとも仲良くなろうとしていたのにこんな結果に……
ビシュッドカッ
村人より力は強い女ゴブリンだが、俺やクヌアー達よりはやや弱い。なんとか倒せそうだけど。
「アンタ達、武器を置きなっ!!」
「ん?」
俺が見ると、一人の女ゴブリンが人間の村人主婦を一人拘束していた。
「村人を人質に取ったよ! こいつが殺されたく無ければ……」
「それはダメだよ……そこまでしたら」
悪役だよ……
「ユリナス?」
俺の怒りは頂点に達した。もう銀化して暴れてる奴ら全員殺すしか無いか……
「ふぅ、せっかく良い方向にしようと思ったのに……仕方が無い、銀」
「ダメよユリナス!」
玄関から顔を出したマリに止められる。でも今回ばかりは。
「マリ止めないで、もう我慢出来ないよ。一気になぎ倒す!」
ばっさばっさ~~~
? 俺が決心した直後、大きな羽ばたきの様な音と共に突風が吹き黒い影が村をおおった。
「何だい?」
「何が起きた!?」
クヌアーや女ゴブリン達が、何者か太陽をさえぎり突然暗くなった空を見上げた。
「ゴブリン達よ、武器を置くのじゃ!!」




