ゴブリン女反乱と……
「ひッゴブリン共が攻めて来たぞっだから言わんこっちゃないんだ。領主様の責任ですからな!?」
「そうよそうよ、貴方が子供達を解放したからよっ! どうするつもりなのよっ」
えーっそんな理屈ってある? コレも俺が悪いのか、てそんな訳無いでしょっ!
「ゴブリンなんてあんな物なんだよ、ユリナスさんちゃちゃっと倒してやって下さいな」
「クヌアーまで!?」
ちょっとちょっと、せっかく良い事したと思ってたらこんなオチになるのかよ。
「私は館の中に避難するわよ」
「こ、これワシらも連れて行きなさい!」
「私もよっ早くしてっ!」
「ゴロとツキー、ゴブリン達から館を守ってくれ!」
「あいよ」
「仕方がねえな。ゴブリン女なんてチョロイぜ」
俺はポイポイと代官さんやインガリットとコールディを玄関の中に運んだ。
「ちょっと丁重に扱いなさいっ!」
バタンッ
彼女を無視し急いでドアを閉めて迫るゴブリン女達に対峙した。
「ちょっと待ってよ! 一体この騒ぎは何なんだよっ」
俺はとりあえず交渉してみる。
「何もあるかい! 昔から私らの大切な子供達を奪って監禁して、言いなりにしてた極悪人じゃないかっ」
「だから新領主の俺が捕縛しましたよー」
「じゃあ代官を渡しなっ」
「そうだそうだっ」
「代官を渡せっ!」
「一応聞くが、どうするのかなー?」
「殺す!」
「なぶり殺しさっ!!」
「そうだそうだっ」
俺はまあまあと両手を広げた。
「いやーだから王国の牢屋に入れて裁判にかけるからさっ」
「甘い! そんな事言って人間同士で減刑させる気だろっ」
ギクッ
確かにインガリットを減刑させる気だった……
「そんな事無いよ、凄まじい重罪になるよっ!」
代官さんはね。
「娘はどうなる?」
「それなりの罰を受けるよっ」
「あの子も同罪だよ、ゴブリン達をこき使っていたからね!」
「そうだそうだっ」
「渡せっ」
主張は出きった感じだった。
「皆さんのご意見はわかったけど、聞く事は出来ないよ。最初の予定通り王国の裁判にしっかりかけるから信じてよ!」
「無理だっこの男も人間側の味方だっ」
そりゃそうじゃん……人間だもん。でもしっかり処罰するから~。
「この嘘付きっ!」
カツンッ
何者かが投げた石が頭に当った。
「イタ」
「今投げた奴は誰だいっユリナスもうわたしゃ許さないよっ」
「そうだぜ、もうとっちめてやろうぜっ」
「ひと暴れだっ」
ゴロとツキー達がこん棒や槍を用意して戦う気まんまんになった。でもせっかく助けたばっかりの女ゴブリン達を、俺達がまた殴って支配するって凄く嫌な気分なんだけど。
「野蛮なゴブリン相手にゃ最初からこうするしか無いのさっ」
「そんな……」
嫌な気分だよな。




