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戦場を駆ける!a そうか……


 ワーワーカキンカキン、ガシャガシャ

 異様な強さをほこる俺たちの周りだけポッカリ穴が開いてしまっているが、ダルアガートやエーリュク達は俺達をおいてアルデリーゼの大軍におされて進軍どころか後退を始めちゃってる。もしかしたら俺のせいかも!?


「どっちに進むカピ?」

「一旦王様の元に戻ろう、味方に当たらんように攻撃しつつな!」

「わかりましたっ!」

「わかったカピよ、氷の兵士どもよ……」

「ちょい待ち!」


 コテ

 発言の中にカピ率が高くなったカピさまが空中でコケた。


「何カピ?」

「ヴェルディグリは?」

「あぁ死んだよ!」


 え?

 いちおうコールディーを撃退し上手くいってると思ってたら衝撃を受ける。


「死んだの、本当に!?」

「うん、小高い丘の木の根元に置いてあるから、あとで埋葬(まいそう)してやるんだ」

「そ、そうか」

「ユリナスさま、お辛い気持ちは分かりますが、早く王様を……」

「そうだな」


 辛いのだろうか、アイツには説教ばかりされていたが敵という程でも、けど親友でもないし。モヤモヤする。



「うりゃうりゃうりゃ、ライトニングスプラッシュ!」


 走りながら魔法の光の矢を撃ち、リュ・フラミンゴ連合軍に襲いかかる敵兵たちを物凄い勢いでふっ飛ばして行く。しかしいったん一般兵への本気魔法攻撃を解禁して以来、心の痛みが薄れて行く。こんな状態で闇落ちしたりしたらヤダな。

 シュパパパッドドォオーーーンッ!

 とか考えている内にバタバタと敵兵が死んでいく……


「わぁー化け物が戻って来た!」

「逃げろおぉーー」


 武器を置いて逃げて行く兵士もいるぞ。


「覇王斬八壁蓮翔波!」

「行けゴーレム道をあけて!!」


 ドシャッゴシャッ!

 強敵がいなくなった俺達は、ほぼ無人の野を行く様に王様の本隊までたどり着けた。

 ザザザッ



「何をやっておるかユリナス撤退の相談をしていた所だぞ!」


 ひっいきなりフュンフフルト兄上に激怒される。急いで来たのに怒らないでほしい。


「フュ殿そう怒るでない、こうして戻って来たのだ、首尾は?」


 フュ兄のお陰で気の短い王様が優しくしてくれたぞ。


「ハッ敵のドラゴン一体が撃破死亡しました。眷属二人を撃破するも逃げられましたが、もはや敵軍に怪人は一人もおりません。これより我らが全力で敵軍に突撃をかけます。どうぞ王様は後ろよりゆうゆうと迎撃を再開してください」


 俺はボコボコの鎧姿で騎士ぽく言ってみた。


「おおそうか、逃げられたのは残念だが敵陣には怪物はいなくなったか」

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