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救出!b だけど……


 もうすぐ人間の区域が終わる、あともう少し!!

 パカラッパカラッ

 という所で後ろから馬に乗ったゴブリンの女性が追い掛けて来た。


「ゲッもう見つかった!? やっちまうか」

「ちょっと待って様子が変よ。一人で来るなんておかしいわ」


 まあいつでも光の矢で倒せるしな。


「それは全員揃っているのか!?」


 お?


「お、おうっ15人全員揃っている!」

「入口を守っていた雇われ冒険者は?」

「裏から穴を掘った!」


 はぁはぁ

 俺達は駆け足しながら話す。


「貴方、馬引きでゴブリィ家に紛れ込んでた方ね?」

「そうだっ! 本当はあんな事したく無かった」

「じゃあ、味方になる?」

「なろう!」


 マリの目論見通り、子供達を全員救出したらゴブリン女はアッサリと味方になった。


「私は村の巡回役だっまだバレて無いが、やとわれ冒険者に気付かれる前に時間を稼ぐべきだっ」


 俺が強いって知らないな? でも大騒ぎにする前に代官館に戻るか……



「じゃあ、子供達とマリを任せられるか? 館の冒険者は俺が何とかするよ!」

「分かった。この人間娘と子供達はゴブリン区域まで安全に守って届ける!」


 話が早いヤツで良かった。


「マリ不安じゃない?」

「安心して、自分で言い出した事だもの」


 あれ、マリってこんな度胸あったっけ? 真面目な町人だよな。俺はしばしマリ達を見守ると、逆方向に代官館に向かって飛んだ。



 シュタッ

 坂道に降り立つと俺は全身銀化を解いた。


「俺だけでも館に行っておけば時間が稼げるよな。バレてもここで一網打尽に倒せるし!」


 等と言いつつ大扉を開けようとした。

 バンッ!

 ぎゃっ先に開いてビックリする情けない俺。


「お待ちしておりましたわっユリナス様っ!」


 うっ飛び出て来たインガリットは何か妙に露出度が高い。俺はこんな事には騙されないが、あからさまに胸が強調された派手なドレスを着てて、分かりやす過ぎるお色気作戦じゃないかっ。


「や、やぁインガリット雰囲気変わった?」


 クスッと妖しく笑う彼女。


「うふふ、そうかしら。それよりもマリ様は?」

「何だかゴブリィ家が気に入ったとかで戻っちゃった」


「まあっそれは丁度良い、いえ、変わった方ですわね。そうだっ二人で散歩しません、私貴方の事が気になってしまって……恥ずかしいっ」


 急にさっきまでと世界観が違い過ぎて俺は笑いそうになった。

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