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そうだ賞金だ!


「こんにちわ今日は何の御用ですか?」


 いつもの営業スマイルのお姉さん。

 ピラリ

 俺はクエスト表の紙を広げた。


「?」 「こ、この偽金偽造団と、姫救出って解決したの俺なんだよね……」

「は?」


 お姉さんの営業スマイルが一瞬崩れた。


「そ、それで5000万エピと1億エピなんだけどさ、俺賞金もらえないかな?」


 ピシッ

 え? お姉さんの顔が厳しくなった。


「は? 申し訳ありません意味が理解しかねます。お言葉ですがユリナスさんクエスト申請してましたか?」


 言葉のはしばしに戦闘モードを感じるよ。俺の事を難癖付けるヤカラと認識したのかな、悲しい。



「クエスト申請して無かったです」


「賞金のトラブルを回避する為に、解決判定が難しいクエストは事前に申請して頂かないと。それに元々Fランクなので最初から申請も出来ませんよね?」


 ぷくーっ

 俺は女の子の様に頬を膨らませて黙り込んでしまう。確かにそうなんだけど、ハッキリ言われると悲しい。


「これ女、わらわがその当のエディファニー王女だぞ、なんとかならんのか?」

 

 ファニーがほっかむりを解いて顔を見せる。でも普通信じてくれないよね?


「まあっ王女殿下!? なんと恐れ多い。パレードで遠くからご尊顔は……」


 俺はコケかけた。知ってたんだ。


「ならば話は早い。このユリナスにバサッと賞金を支払え!」

「それは出来かねます!」


 早っというか心臓強いなこのお姉さん。


「何故じゃ?」 「何でだっ!」


 そうだよー。


「プロギルド窓口お姉さんの意地に掛けて、ルール破りは承服出来かねます。例え相手が王女様でもです!」



 シィーン

 立派だっあっぱれだよ!


「二人とも止めて、俺が悪かったよプロ窓口お姉さん。無理言っちゃったね」


 途端にお姉さんはいつもの笑顔に戻った。


「で、でもそれ程の功績を成せば、王様から立派なご褒美があるものと思いますよ」

「うんそうなんだ、俺実は騎士になるんだっ!」

「本当だぞっ」

「そうじゃ!」


 ビシッと言ってやった。


「では、領主となって税収で左団扇の生活ではないですか、おめでとう御座います!」


 パチパチパチ

 事情を知らない人々だらけの冒険者ギルドの中の一角で乾いた拍手が響いた。恥ずかしいよ。


 い、いやー借金抱えただけだから。


「はは、あ、ありがとう。だといいよね」

「これは私からの参加賞の500エピ銅貨です、どうかお受け取りを!」


 ぱしっ

 俺は渡された500エピ銅貨を見て言葉を失った。


 え、お姉さん俺の言葉ちゃんと聞いてた? 騎士様に500エピ銅貨渡すかよ普通。けど何故か笑いが込み上げて止まらなかった。ははは。

お読み頂きありがとうございます。

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