道具を作ろう
道具がない
それにしても不便だ。
「足りない物が多すぎ」
「ですよね。私、災害で避難所にいると思い込もうとしてました」
「舞ちゃん、天才すぎ」
「だって、トイレが耐えられれなくて」
「分かる」
今はなんちゃって水洗トイレがあってなんとか耐えられる。
それでも足りないものはたくさんある。
食事を手掴みっていうのも改善したい。
そもそも、衛生面でどうなのよ!
「大きなスプーンと箸は試作が届くみたいだけど、おたまと泡立て器も早く欲しいなぁ」
「泡立て器は難しそう」
「そうなのよ。一応お願いしたけど」
「したの?」
「できたらラッキー」
鬼対応かもしれないけど、できたら欲しい。
最初に届いたのは箸だった。まぁそうだ。
見たかぎり棒二本なのだから、作った人は謎だったろう。
しかしながら、出来はいい。
長いのは菜箸、短いのは普通の箸で使える。
これで精神的にちょっと楽。
「お箸って優秀!」
「切るのも持つのも出来るのはやっぱりいいわ。使い慣れた道具は安心する〜」
包丁やヘラがあっても、形や重さも違うから使い慣れない。
とは言え、箸にもできない事がある。
水物は掴めない問題だ。
で、スプーンとなる。
何故か小さなティースプーンはある。スプーンと言ってもアイスを食べるヘラの真ん中を少し凹ませたものしかない。
毒味用の道具で、食器という分類では無いらしい。
という事は、スプーンとフォークは謎の道具だろう。
出来が気になるところだ。
そうこうしていと、待ち構えたスプーンも届いた。
急いでお願いしたので木製で、作りは大まかだ。少し浅いので、削って深くして油を塗る。
「もう一つは些か加工が難しいので、今少しお時間をいただきたいと」
「分かりました。かまいません」
フォークは箸が難しい難しいだろうから提案しただけで、私たちはスプーンと箸でなんとかなる。
「あ、ところで道具の方は?」
「いくつかできております」
ひとまず、おたまは絶対に欲しい。
何が出来たかな?




