強欲な世界-3
1人目の少女は、碧眼で黒髪。
2人目の少女は、黒眼で黒髪。
背の高さもほぼ一緒、顔もまだ幼く似ているので目で見分ける必要がある。
仮に、アオとクロと、色でそのまま名付けることにする。
センスについてはツッコまないで欲しいかな,,,,,。
アオは心配そうにクロの側でそっとクロの手を握っている。
僕のやるべきこと。
それはこの街を崩壊させること?
こんな欲望に塗れた街なんて無くしてしまったほうがいいのではないのだろうか。
そんな人間離れした発想に、僕は驚かず、また不可能という三文字が脳裏に浮上してくることもなかった。
子どもを洗脳して金のことしか考えられない人形もとい機械に精神改造を施し。
子ども時代はマニアックな性癖を持つ貴族の元へ売られて金を稼ぎ。
大人になれば商業に打ち込ませ金を稼がせる。
裏はあの貴族たちだ。
あそこを潰せば,,,,,,
そこまで考えてハッとした。
僕は何を考えているんだ?
ふと腕を見ると、いつの間にか、墨汁を垂らしたようなドス黒い痣が腕を侵食している。
その痣は、僕が気付いたことを察知したかのように侵食を止めるが擦っても消えることはなかった。
そしてその痣は感覚が無いようで、触れても触れられている感触が一切しなかった。
なんだろう、と考えている暇はなかった。
柵からマンションの下方を見下ろすと、続々と住民が入ってきているのが見えた。
もちろん、狙いは僕らだろう。
今入ってきている集団が先頭集団だとは思えない。
僕はクロを抱きかかえて、アオの手を繫ぎ移動した。
最早宛はないけどね。
街の外へ出たところで何もないのだから、安全そうな場所へ飛ぶ。
位置の指定はせず、自分の直感に従った。
その結果、クロを助けた広場へと飛んだ。
なるほど、確かにここには人はいなかった。
僕らを探しに広い広い街を探しているだろうし、敵がまさかこんな広場に戻ってくるとは思わないだろう。
着地と同時に金物屋からナイフを拝借。
更に、小物屋からライターのようなものとバールのようなものを拝借。
「ちょっとこれを持っておいてくれないかな。」
アオにライターのようなものを渡すと、近くのマンホールをバールのようなものを梃子のように使いこじ開ける。
これってかなり重いんだよね。
そして僕らはそっと雨水の流れる地下の闇へと身を沈めた。




