エマの決意は、、、
いや普通に考えて無理でしょ。この子を殺すなんて。もし殺そうというなら私がそいつを殺します。
「はぁ、殺さないであげる。その代わり条件がある」
するとその子は私の方を向いて言った。
「なんでも、します!だから殺さないで、、、」
やっばい。くっそ可愛い。何この子?天使?天使なの?私のところに舞い降りてきたの?
「私の仲間になれ!そうしたら命は助けてやろう」
「な、なります!仲間に!なります!」
その子の目は当たり前だが嘘が感じられなかった。
私は拘束を解いて3歩歩き、振り向いて言った。
「それじゃあついてこい!」
「はい!」
「もう死にそうだな、そりゃそうか、日が暮れるまでやってるからな、極限の恐怖と脳の悪い方向への思い込み。こいつはもう壊れてしまったな」
俺は拘束されていてぴくりとも動かないそいつを見ていた。
「あぁ、、、あ、、あ」
もうそろそろ終わりにしてもいいかもな。そろそろ眠たいしな。
「まだ終わりじゃないぞ」
俺は剣を作り出しそいつの腕に当てた。その剣をゆっくりと上から下に引く。腕は切り開かれ真っ赤な血が溢れ出す。そいつの悲鳴が鳴り響く。やがてその血で全身が染まり悲鳴も聞こえることは無くなった。
「嫌な匂いだな。見たくもないものを見た。すぐにどこかへ行こう」
俺の体と脳がこの匂いと雰囲気を酷く嫌悪した。
一気に胃から何かが押し寄せてくる気がした。すぐにそこを出て浜辺まで走った。俺は砂浜に寝っ転がって夜空を見上げた。
こんな残虐なことをしても夜空の星は綺麗に光っている。夜空の下では幸せに生きている人がたくさんいる。人として普通に生きている人がいる。しかし同時にこんな殺戮が起きている。俺はいつか人間になれるのだろうか。なりたいなんて思わないけどもし普通に生きていたら俺はどんな人生を歩んでいたのだろう。
普通の家庭に生まれて、普通に生きて、普通に恋し、普通に笑って、普通に死ぬ。普通に生きることはできないし許されないだろう。もしここを出ても普通には暮らせない。だけど、俺のことを好きって言ってくれた人がいる。だから俺はなんだかんだこの人生が好きだ。俺にとっての普通はこの人生だ。
ははっ、俺は何を考えてるんだろうな。星空を見ているとついよくわからないことを考えてしまう。もう眠いから寝よう。寝たら全てを忘れられる。もらったポイントは40。どんだけ苦しい思いをさせたんだろうな。
「ごめん」
俺は届かない謝罪をポツリと呟いた。そして
「おやすみ。俺」
と夜空に向かって言葉を吐いた。




