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終末を過ごすあなたへ。  作者: 深山 希
遠からずいなくなるあなたへ。
12/18

いつかふたりで行くはずだったお店

 今日は君が行きたいと言っていた店にエッグベネディクトを食べに。ほうれん草とベーコンのものを、付け合わせにはフライドポテトを選ぶ。ノンアルコールのサングリアも一緒に。


 ――ここのメニューを見てて思ったんだけど、スパムとか豚肉とか……一緒に来てたら卵の下に敷いてたモノの一部はこっちに回ってきてたんじゃないかなって。君が食べられるヤツは、って当たり前に考えてる俺がいたよ。


 その後はこないだも話題に出したお香でも買おうかと、一緒に良く行った……って、うん。びっくり。店どころビル自体が封鎖されてた。

 思い出の場所がなくなるのは悲しいね。


 時間を使うアテが無くなってしまって、おやつの時間には少し早いけれど、次はタルトのお店へ。待ち時間もあって、入店する頃にはまぁ、悪くない時間に。

 季節のフルーツタルト、プレミアムな方とレモネードを注文。写真を送って、半分ほど食べたところでようやくLINEの通知が。


 うん。ここ数日反応が良くなかったし、具合も悪化していると聞いていたから、反応があっただけ喜ばないと。


 リモートデート、なんて言ってアレコレ写真を送りつけて、逆に迷惑していないか少し心配です。君のためにできることを考えて思いついたことだけど、良かれと思ってやったことが、必ずしも相手のためになるわけじゃないから。


 タルトを食べた後は同じビルに入っている本屋さんへ。これもいつものデートの定番だったね。本を探す、というよりは雰囲気を楽しんでいると着信が。


 あー、館内アナウンスのせいで君の声が上手く聞き取れなかった。通話ができるなら、出かけたのは失敗だったか。

 けどまぁ、体調はその時にならないとわからないから、こればっかりはしょうがない。


 食べたもののこととか、ひとりでタルトの店に並んでてちょっと泣きそうだったこととかを話すと、言われてしまった。


 言わせてしまった。


「一緒に行けなくてごめんね」


 ――違う。


 そんなことを言わせたかったわけじゃないんだ。君が謝ることなんてひとつもないんだ。オレの方こそごめん。君にそんな言葉を言わせてしまって。


 ……あぁ、俺は何を間違えたんだろう。どれが失言だったんだろう。


 ずっと頑張っていた君に、後悔なんて似合わないのに。




 疲れてきたという君との通話を切って、今日の〆はいつもの創作居酒屋へ。頼んだものは前回とほぼほぼ同じなので省略。そうそう、今日はネックレス、忘れずにつけてきたよ。

 あ、磯部揚げだけ、熱々を食べたくて写真を撮る前に一切れつまんでしまったのは内緒で。食べてから気づいたとも言う。


 気づけば日付けが替わっちゃってるね。


 ひとつだけ、締まらない話を付け加えると。


 冷蔵庫にローソンの盛りすぎミートソースがありました。期限は午前五時までです。


 ……絶対太るヤツ(笑)


 それではオチもついたところで今日はこのへんで。


 それじゃ、また明日。

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