第二十話 魔獣狩《ハンター》
更新遅くなってごめんなさい。
「長い歴史だな」
「ああ」
「んで、魔獣狩試験っていつあるんだ?」
「毎年2,3,5,7,9,11月に2回ずつあるぞ」
「今は3月だぞ?」
「3月の試験はもう終わったぞ」
「次は5月か」
「そうだ」
「魔獣狩の役割を説明しよう」
「魔獣狩は魔獣が出た際、知識を使い適切な方法で魔獣を倒す者だ」
「そういう役割があるんだな」
「ああ、そうだ。他にも町の復旧もしてもらうことになる」
「そうかぁ…」
「まぁ、あまり長話もよくないし、そろそろ帰ってもいいぞ」
「じゃぁ…帰ります」
司は重厚なドアを開けて外へ出る
「ユーリ。待っててくれたんだな」
「ああ」
「んじゃぁ俺は帰るな」
「わかった」
・・・
「ただいま~」
「おかえりなさい。司」
「長かったね。司君」
「セイアの様子は?」
「熱は収まりましたよ」
「よかった」
「飯作るか」
「お願い」
~10分後~
「できたぞ~。簡単なものだけど」
…魔獣狩になろうかなぁ…よし。なろう
「そういえば俺、魔獣狩になろうと思う」
「そうなの?」
「ああ」
「教材を買ってこなければですね」
「勉強かぁ…めんどくせぇ」
「自分でなると決めたんでしょう」
「そうだな」
「んじゃぁこれ食ったら教材を買いに行くか…あ、でも王都」
「大丈夫。王都ゼルシオスじゃなくてもこの辺のカルマタク州セルア市には本屋があるから」
「ならいいな」
「セイアは留守番だな」
「はい」
・・・
「ここがその本屋か」
「うん。本屋アマロセラ」
「すみません。魔獣狩試験の対策本ってありますか?」
「あるよ。嬢ちゃん。こっちきな」
「なぁアルベルト」
「なんですか?」
「なんか、古いな」
「そういうことは言ってはいけませんよ」
「司君。これだって」
今はアルグラ歴…だったけか。3400年。この本は3398年版。最近だな
「じゃぁこれをください」
「はいよ。3ペーレだ」
300円…安いな
「これで」
「3ペーレちょうどだな」
「まいど~」
店主のおっちゃんはまぁまぁ親しみやすい人間だった
・・・
「ただいま~」
「おかえりなさい。司さん」
「3398年版の教材買ってきたよ」
「最近ですね」
「そうだな」
「15時か」
「15時・・?日後3時じゃないんですか?」
…やっちまった。やっぱりついついあっちの数え方を使っちまう…まぁこんな時はお得意の
「シャルマの数え方だよ」
「1日24時間だろ?日前日後ってめんどくさいじゃないか。だから0~24時で表すんだ。日後12時は24時。日前0時5分は0時5分。ってかんじでな?」
「便利ですね」
「そうだろ?」
ふぅ…危なかった
椅子に座り机の上に教材を開く
「…魔獣の種類に魔法の使い方に避難指示に…範囲広すぎるだろ」
「ちょっと外に出てくるね」
リュシアが言う。買い物だろうか
「わかった。行ってらっしゃい」
俺は平然と送り出す。この時の判断が後々重大な事件につながることを知らずに…
「にしても本当に範囲が広いなぁ」
…王都の時は俺は魔獣──…敵を倒すことにしか目が行ってなかった。この本は魔法の使い方とか周辺住民への被害とか、”魔獣を倒し住民に被害を与えないこと”が書いてある
「専門用語が多すぎる…」
「なんだこの死解とか」
「司。死解は魔獣の死体を解剖することですよ」
「そんなことまで勉強するのか!?」
「魔獣は貴重な魔力の源です。魔獣から新しい薬ができたり…等という事例もあります」
「セイアは詳しいよな」
「あっち(アルマゲド)で叩き込まれましたからね」
「そうか…でも魔力の源ってことは消えたりしないのか?」
「消えますよ。時間差で。だから死解を学んでその場で消えないように処理するんですよ」
「どうやって消えないようにするんだ?」
「魔法です」
「そこも魔法なのか」
「はい。魔法を学んだ時にも言いましたが、この世には8種類の魔法があります。それに加えて結界術、封印術もあります。封印術で魔獣の魂をこの世に閉じ込めるのです」
「封印術…書いてあるな。魔力があればだれでも使える魔法…ってことはセイアも?」
「練習すれば使えるでしょう」
「そうなのかぁ。ありがとな」
「どういたしまして」
司は再び教材に目を向ける
・・・
外が暗くなってくる
「もう夜か。それにしてもリュシア遅いな」
普段の買い物は小一時間程度で終わる。今はリュシアが出てから3時間が経っている
「司。探してきましょうか?」
「ああ、頼む」
「では」
数十分後。アルベルトが帰ってくる
「セルア市とその周りを調べてきましたが、リュシアはともかく、エルフすら一人もいませんでした」
「は?つまり連れ去られた…ってことか?」
「たぶんそうですね。アルベルト。いつも言っているお店も見ましたね?」
「見ました。その周りにある商店街のお店も一つ一つ確認しましたよ」
「誘拐されてますね。すぐに騎士団詰所に行きましょう」
「わかった。俺が行ってくる」
「私も行きます」
「お前はエルフだろ?エルフがいなかったということは、エルフが連れ去られている可能性が高い…ということだ」
「…確かにそうですね」
「じゃぁ、行ってくる」
・・・
近くの騎士団詰所に司は着いた
「──…っていう感じでエルフが連れ去られてるからすぐに探してくれ!」
「無理だ。俺ら騎士団がそんな不純な血を探すとでも?」
しくった。忘れていた。この世にも人種差別があることを。国王もユーリも、最近会った人たちは全員、人種を気にしていなかったからだ…
to be continued
アルグラ歴とは西暦みたいなもの




