第十八話 制約
こんにちは。十七話の続きです。十七話はもうあれで一話とします。
「氷壁!」
司がそう言い”標的”の地面から氷の壁を生やす
「冷たいねぇ、司君?」
「っ…」
「ボクはキミを”認識”しちゃったんだよ?」
「気色悪ぃことを言いやがる」
「白髪…白髪キャラは大体性格悪いんだよ!」
「まぁそんなことはいい!リュシア!援護してくれ」
司がそう言い、少女──…否、標的を囲おうとしている氷の壁の中に風を吹き込む
「あったかいね?」
周囲が熱気で包まれ、氷が溶ける
「闇夜に染まれ。紅蓮の刀」
「ボクは詠唱をしないと魔法を出せないんだよ」
「キミはいいよね。技名を言うだけで」
「詠唱?何のことだ?」
「魔法を出すときに唱える言葉──…いや、文章のことだよ。キミはそれをしない」
「リュシア!詠唱をしたほうが強いのか?」
「魔法によっては強くなるよ」
「目の前でスキを見せてくれるなんて、やっぱりキミはいい人なんだね」
そう少女は言い、司の腰の部分を炎をまとわせた刀で斬る
司の腰から血が噴き出す
「司君っ!?治癒!」
「リュシア…ありがとな」
「リュシアちゃん…キミも斬らせてもらうね?」
その刹那、少女は空中を舞い、リュシアを切り伏せる
そしてリュシアは司が異世界《この世界》に来て2度目の死を迎えた
「…ユーリ!」
「遅れてすまない。僕も手伝おう」
「アステリオン。行けるか?」
「行けるに決まってるでしょ?ユーリ」
「なんか出てきた…」
「この子は精霊…五大精霊のアステリオン。君はそういえば…武装大国シャルマ出身だったから知らないのかな」
「うん。たぶん」
「まぁその辺に関しては後にしよう。まずは目の前の敵を倒すことを最優先で!」
「ああ!」
「ユーリ・アッカール…厄介のが来たね。司君。キミは惜しいけど今日は撤退。ばいばい」
「…どっか行ったぞ?」
「ああ。しばらく周囲を警戒しておこう」
「あ、そうだ。ボク、忘れてた…『闇夜に抱け。終焉を願う意思。闇夜に問え。終焉に向かう心構え。そして天空に誓え、その心を。逃げ惑うものに、絶望を与え、抗うものに、終焉を与えろ。大地を砕け、天を貫け。我が眼前を紅蓮の炎で染め上げろ!終焉之炎』」
…司たちは対処しようとした。だがもう少女は遠かった。王都からは出ていた。爆発的な移動能力…そんなものを少女は持っているのだろうか。
少女はそう詠唱し、王都の上から大量の炎──…否、爆発する炎を降らせる
「なんなんだよ、これは」
「司!身を守れ!」
「巨氷!」
司はそういい、自分の身の前に巨大な氷を生成し、攻撃から身を防ぐ
「すまない!僕もそこに入らせてもらう」
「そうか。お前は自分を守る技、はないのか」
「うん、そうだよ。僕には自分の身を守る術はない」
・・・
──…爆弾が降り注ぎ王都が火の海になってしまった、また、たくさんの人を苦しめてしまった。なぁ、俺は何で異世界にきちまったんだよ。なぁ、神様とかいうもんがあるなら何で…こんな世界に──
「司君…?大丈夫?」
頭の下に感じるこの感触…膝枕されてる?リュシアにか?
「あ…ああ」
「よかった…」
「どれぐらいたったんだ?」
「爆弾が降ってきてから3時間ぐらい・・・かな」
「そうか。被害は?」
「ここからは僕が説明しよう。被害は基本的な住宅のほとんど、国王陛下や国王殿下などが住まわれている王城は全焼…ってところかな。あの少女には何か目的があった…っていう感じなのかな。よくわからないね。司」
「王城ってのは過去に落とされたことは?」
「放火やテロもあったけど過去には大規模魔獣襲来以来ない…かな」
「そうか…」
To be continued
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【作者よりお願い】
毎週日曜日、朝6時に最新話を更新しています!
「続きが気になる!」「面白そう!」と思ってくださったら、
画面下にある【ブックマークに追加】や、【☆☆☆☆☆(星)】をタップして応援していただけると、執筆の大きな励みになります!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




