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死なない皆と死んじゃう自分【異世界ファンタジー】  作者: 暇人
親水王国《エグゼルト》

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13/23

第十二話 魔法を抑制しよう/異世界での日常

ちょっとギャグ要素/更新遅くなってごめんなさい


 ──…司はいつもより遅く起きてしまった。おそらく昨日の魔力消費のせいだろう


「んー…」


 司は伸びをした。そして窓を開ける。もちろん両脇にリュシアとセイアの姿は見えない


「朝食、待ってるかな。早く作るか」


 司は朝の準備を一通り進め、キッチンへと移動する


「司さん、待ったんですよ?」


 リュシアは少し怒っていた


「司さん。遅いです」


 セイアはいつもの冷静さを欠かさない


「悪かったな。今作るから」


 司は日本生活で培った時短飯を作っていく。まぁもちろんパンを焼いてチーズとバターをのせるだけだが


「はい。できたぞ」


「簡単なのに美味しそうですね…!」


 リュシアがそう言ってパンを一口齧る。


「美味しいですね。司さん」


 リュシアが褒める。それに続いてセイアも褒める


「んで、ところで昨日買った魔道具、今日練習しないか?最低出力の設定でも俺が使うと暴走するから」


「そうですね」


─────────


 司は朝食を一足早く食べ終わり、魔道具を持って庭に出る


「昨日はクレーターもできたし氷も玉砕されたからな…流す魔力を弱くしてみるか」


 司は流す魔力を微量にして昨日買った魔道具…風と雷の複合魔道具の魔法を放つ。


 ──…氷は玉砕されクレーターができた。


「魔力減らしたよね!?」


「どうしたのですか。司さん」


 次に朝食を早く食べ終えたセイアが言う


「昨日の魔道具のことなんだが──…っていうことで」


「私にも使わせてください」


 セイアが魔道具を持ち魔法を放つ。普通に強めの風が吹いて対象の氷を拘束し、雷が落ちる。もちろん氷は無事だ。それにクレーターもできない


「魔力、どんぐらい流した?」


「半分ぐらいですね」


「え、俺ちょっとしか流してないけど…」


「どうしましょうね」


「ほんとだよ」


 リュシアが庭に出てくる


「司さん、もっと弱い魔力でやってみませんか?」


「そうだな」


 もう一度魔道具を発動させる。


 やはり同じことになる


「司君。魔力の効率化をやめてみたら?」


「君…?まぁリュシアの言う通りかもな。ちょっとやってみる」


 司は雑に魔力を注入し魔道具を発動させる


 クレーターが少し浅くなり雷も少し威力が落ちる


「お、できたな」


「司さん。もっと雑にやってください」


 セイアが言う


 普通もっと雑にっていうか?そう思いながら魔力を少なく、雑に注入して魔道具を発動させる


 クレーターはできない。雷は‥・気絶させるぐらいにはなった


「よし。出来たな」


「司君。偉いです!」


「君…?」


 司はリュシアの君呼びに慣れない様子だが、とりあえずは喜びをかみしめている。


「司くん、よくできたね」


「あ、…でき…ましたね」


「何かリュシア、距離近くなった?」


「え、い…嫌だった…?」


「ほら、また」


「す、すみません」


「──…何をしてるのですか。二人とも」


 セイアに突っ込まれる


「…何でもない」


─────────


 お昼時


「司君、今日は…何を作ってくれるんですか?」


「チャーハンにしよう」


「チャーハン・・・?」


「あー、武装大国《シャルマ》の伝統料理だよ」


「分かった」


 リュシアが言う。やはりため口だ。何か違和感がある


 司が卵と米をフライパンに投入し手際よくかき混ぜていく。


 少し経つ頃。しょうゆやネギなどのほかの材料も入れて完成へと近づく


「はい。できたぞ」


「美味しそうですね」


 セイアが言う


「セイアが出れるの久々だなぁ」


「何か言いましたか?」


「いや、何も」


「頂きます」


 二人がそんな会話をしている間にリュシアは食べ進めていた


「美味しい」


「だろ?」


「確かにおいしいですね。司さん」


「もっと褒めてくれたっていいんだぞ?」


『もう褒めるのやめましょうか」


「やっぱ嘘!」


 そんな和やかな会話をしているときふとリュシアは言った


「そういえば午後買い物に行かない?」


「日用品とかか?丁度俺も買いたいものがあったしいいけど」


「じゃぁ行こう。司君」


「私も行きます」


「セイアも行くのね。分かった」


─────────


 司たちは王都のはずれ──…リュシアの家の近くの店にいた


「えーとティッシュと…」


「んじゃぁ俺は食品買ってくるから。またあとでな」


 司はそう言って食品コーナーへと歩いて行った


司side


「醤油と…あれ?今思ったけど醤油って異世界にもあるんだな。異世界あるあるなら日本とは違う食生活、地球とは違う文化、とかを想像してたのに和食も洋食もある。意外と思ってたのと違うんだな」


 司はそう呟きながら醤油や塩。調味料をかごに入れていく


「文字も勉強しねぇとな」


 そう言いながら幼児用に買った文字練習ドリルは1ページしかやっていない。そう。司は興味ないことはやらないタイプの人間なのである!


「鶏肉と…あとキャベツとピーマン…じゃなかったキャブテとピーマク…だったな」


 食文化や食物は地球と同じなのに名称が微妙に違うものがある。謎だ…と司は思いながら必要なものはかごに入れたのでリュシアたちと合流する


リュシアside


「分かった。またあとで」


 そうリュシアは言った。そして生活用品・・・すなわちティッシュなどをかごに入れていく


「ねぇセイア。欲しいのって…ある?」


「特にないですね」


「分かった。んじゃぁこれで終わりだね」


 司とリュシアたちはレジ前で合流した


「んじゃぁ会計するか」


 この世界にはセルフレジなどというものはない。店の隅で亜人店員が怒鳴られている。異世界でも”差別”はあるんだな。そう思う


「お会計98ペーレと38ベレです」


 ペーレが100円、ベレが1円ということを考えると9,838円ということになる。たくさん買ったのにこの値段、異世界の物価は低いようだ。消費税もないし


 リュシアが財布を取り出し100ペーレ紙幣を出した


「100ペーレですね。1ペーレと、62ベレのお返しです」


「ありがとうございました」


─────────


 司たちは家に帰ってきた。手洗いうがいをしたら各々の好きなことをする時間だ


「今日は何読もうかな~」


 司は小説を手に取り近くの座椅子に座り本を読み進めていく


 リュシアは勉強をしている。本当は司が仕事をするために勉強をする、となっていたのに全くしないのでリュシアがノートをまとめているという謎状況に陥っている。


 セイアは外に出て散歩をしている。幸いリュシアの家周辺には亜人を迫害する人間はおらず、散歩もしやすいためよく散歩をしている。


─────────


「そろそろ飯作るか。二人は風呂入ってきて」


 リュシアはそう言われてセイアに断り先に風呂に入る。もちろんさっき司がお湯は張っている


「ふぅ~…」


 リュシアは浴槽の中で息を深く吐いた


「そろそろシャワー浴びようかなぁ…」


 時期は冬。シャワーを浴びるにも浴槽から出たら極寒である。毎日ためらうが結局はシャワーを浴びる


 浴室からシャワーの音が響く。リュシアはシャンプーを手に取り髪に塗り、洗う。


─────────


「セイア~。上がったよ~」


 セイアにそう言って脱衣所から出る


「あ、でもそろそろ飯できるから飯先に食べて」


 司が言う。そうして完成した料理をさらに盛り付け、ダイニングテーブルの上に置く


「頂きます」


 そう言って司たちはご飯を食べ始める


─────────


 ご飯は食べ終え、セイアも風呂に入った。次は司が風呂に入る番だ


「あー、疲れたぁ」


 そう嘆きながら浴槽につかる


「明日は何しようかな~」


 そう考えながら目をつぶってリラックスしていた


・・・


「ハッ!?あれ?俺寝てた?」


 時計を見ると30分後。見事に寝ていたようだ


「やっべ!さっさと出ないと!」


 シャワーを全身に浴びシャンプーを手に取り髪に塗り、洗う。一日分の汚れを取っている


・・・


 司が全身を拭き服を着て脱衣所から出たらリュシアに話しかけられる


「司君」


 そう言われたとき、司は思う。”あれ?なんかこの呼び方…慣れたな”と


「寝てたの?」


「うん。目つぶってたら寝ちゃってて…」


「そろそろ寝るか」


「そうですね」


 横からセイアが入ってくる


 二階の寝室に行く。ようやく買った大きいサイズのベッド。これで3人でも窮屈せずに寝れる


「お休み。セイア。リュシア」


「お休み。司君」


 そう言って眠りに落ちるのだった


To be continued

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