選定の儀
目の前に広がるのはきれいにカットされている木々に美しい石像、中心には噴水のある立派な庭園だった。
さずが王宮だな~。っていうか明るい。地球では深夜だったが、ここは昼間かよ。時差があるなんて想定してなかった。これから色々な話を聞くんだろうけど、俺起きていられるかな?
「フェルニナンド陛下のおこしでおる」
花形、茎支、葉柱がしゃがみ、右手を地面、左手を背中につけ、頭を下げる恰好をしたので俺も同じ格好をした。
灰色の髪と髭に碧の瞳、頭の上に王冠をかぶり、豪華な装飾に着飾れた人が出てきた。
「よく来てくれた四人のテラよ。頭を上げ、名を聞かせてもらおうか?」
「は、私は花形皇と申します」
「わたしの名前は茎支葵と言います。以後お知りおきください」
「・・・葉柱豪」
「草薙翔です」
みんなに続いて自己紹介したけど、王様めっちゃこっち見てるんですけど。恰好のどこかおかしいのかな?見よう見まねでやったけど無理だったか~。どうしよう。王様に目をつけられるってテンプレ通り追放される。
「ではこちらに移動しようか」
王様に何か言われないか戦々恐々したが、何も言われなかった。よかった~。
「ではみなさんも選定の儀を行いますのでこちらに」
兵士の後ろについて行った。選定の儀ってなんだ?知らないの俺だけ?
ついた先は大広間で多くの人いた。皆高そうな服を着てるな。貴族とかお金持ちの商人かな?
そしてテーブルには剣や弓、槍などの武器や本や服やペンなどが置かれていた。
「ではこれより選定の儀を行わさせていただきます。まずはハナガタ殿」
「はい」
「どうぞ、お触れください」
花形は前に進み剣に触った。すると剣が光った。
「ハナガタ殿は【剣士】という判定になりました」
歓声の声が響いた。
剣士か。まさに主人公って感じでうらやましいな。
「次、ケイシ殿」
「はい」
茎支さんは剣に触れた。何も反応はなかった。槍、杖にも反応しなかった。次に弓に触れた瞬間弓が光った。
「おおーー。彼は弓士か~」
今度も完成がわいた。弓か~遠距離で攻撃でいざっていうとき活躍するイメージがあるな。
「次、ハバシラ殿」
「・・・」
葉柱は剣や槍などに目もくれず、奥に進んでいった。
「あのーハバシラ殿・・・」
その様子に進行役の人も困惑しているようだ。なんだあいつなにをするつもりだ?
周りの動揺もわれ関せずといった感じでいたが葉柱は急に停まった。
「俺はこれに決まっている」
葉柱はそう宣言し、グローブを手に取った。するとグローブが光った。
「は、ハバシラ殿は拳士に決定しました」
「おおー。自らのクラスを当てるとは」
「さすがはテラですな」
「剣士に弓士、拳士まさか五士のうち三つがそろうとは」
ドッと拍手がおきた。
「最後にクサナギ殿」
「はい」
「残りの彼はなんだろうな」
「槍士か魔術士ではないか」
「そうだな、そうに決まっている」
俺、めっちゃ注目浴びてるーーー。何?槍士か魔術士のどちらかじゃないとひんしゅくを買う感じなの?見た感じ40種類ぐらいありそうだから20分の1の確率?2%?SSR当てるよより難易度高くね?よしやるぞ。やってやる。
俺は剣に触れた。反応しなかった。まぁ被らなくてよかったと思えばいい。次に弓に触れた。反応なし。ここまでは前哨戦ここからが本番だ。俺は小刻みに振るえる手で槍に触れた。光らなかった。杖を我を選びたまえーーー。祈るように杖に触れた。何も起きなかった。
(お、終わった―)
そのあとも鍬や斧、ドレスにペンどれもだめだった。あっグローブももちろん光りませんでした。残ったのは本とロザリオだった。
本のクラスってなんだ?図書委員なわけないし。学芸員かな?でもなにができるんだ?本の山から一発で見つけられる力とか?使えないな。ロザリオは聖職者とかだろう。よしこっちであってくれー。俺はロザリオに手を伸ばそうとした瞬間
「えっ、あの子男なのにロザリオに触ろうとしているわ」
「治癒術師になれるのは女性だけってこと知らないんだろう」
「まぁかわいそう」
・・・よし本にしよう。周りから白い目で見らてるし、なにより王様が血走った目でこっちを睨んでくるし
本に触れ、光った。
「クサナギ殿は商人に決まりました」
今年一番、緊張にした。疲れた~




