冷ややかな歓迎
シャルロッテ戦から数日経ち俺たちはやっとファージにたどり着いた。
「ここがファージって村らしいっすけど、何も起きてないっすね?」
「ああ」
ここでアデリーヌに何か起きるようだったが今は何も起きていないようだった。
「なら、ギルドから依頼されたモノを片付けるべきでは?」
「そうだな」
時はクアイスタウンにいたときに遡る。
「・・・ショウ」
「うぉ、メアリーか、悪いが今急いで出発しなきゃいけないんだ」
後ろから話しかけてメアリーにビビって後ずさりした。
「・・・私すごく怒ってる」
「怒ってる?なんで?」
というか顔が隠れていてよくわからん。
「・・・ショウ、クラン結成してからどれくらい経った?」
いや月日なんて数えてないからわからん。時計はあっても、カレンダーはないからな。
「・・・3か月。3か月もたったのにあなたたちは一度もギルドの依頼を受けていない」
・・・そういえば、一度も受けた記憶がないな。
「それは申し訳なかった。次ギルドに顔出したら、必ず依頼を受けるから今回は見逃してくれ。今はファージに行くから」
今は一刻も早くファージに行かなくては。
「・・・それは都合がいい。ファージからの依頼がある」
俺に一枚の紙を渡してきた。
「・・・受けてくれるよね」
なんだろう。髪で目が隠されているはずなのに眼力をすごくかんじる。
「わ、わかった。引き受ける」
「・・・頑張って」
「お、おう」
言いたいこといって満足したのか、メアリーは去って行った。
というわけで俺たちは依頼書に書いてある、ファージの特産品になる木の実を食べるモンスター討伐にいそしんだ。
「これだけ倒せば大丈夫っすね」
依頼書は全滅はさせないでほどほどに残して欲しいと書いてあったのだ。
「そうだな。日が暮れそうだし村に戻るぞ」
俺たちはファージに戻ると、馬車が置かれていた。
「なんすか?あの馬車?」
あの馬車・・・まさか・・・
「ん?あんたたちはモンスター討伐しにいってくれた冒険者か。いやそれが・・・」
「姫が来ているんだよ」
「姫?」
こんなところに姫が来ているのか?俺たちが救うのは姫なのか?
俺がそう考えていると馬車から人が出てきた。最初に出てきたのは凛とした佇いをした薄いピンクの髪をポニーテールにしている女性だった。次に馬車から出てきたのはなんとアデリーヌだった。




