卯との決着
「お前ら、起きたのか・・・」
俺が見たときは寝ていたのに。
「あれだけの騒音で寝れるほど図太くないっす」
たしかにかなりの騒音を出していたな。
「隣にいたはずのシャルロッテが見渡らず、ショウもいないから探してみたら、こんなことになっているとは・・・」
ディアは空中にいるシャルロッテを見ていた。
「クラウディア、ピアーズ寝ていればよかったのに」
「この声、シャルロッテなのか?」
「旦那に大人にしてもらったってわけじゃなさそっすね」
見た目が変わってて驚くよな。あとピアーズ。この状況でよく言えるな。
「お話は終わり?それじゃあいくわよ。≪烈風旋回≫」
シャルロッテは竜巻を起こした。
「≪ブロー≫」
シャルロッテの竜巻をディアのアルスが相殺した。
「≪スローイングナイフ≫」
「≪風防壁≫」
ピアーズのナイフは風に防壁に阻まれ落ちていった。
「くそ、これじゃ埒が明かないっす」
「1つ策がある」
「私たちはそうすればいい?」
「少しの間、シャルロッテの動きを止めてほしい」
「任せろっす」
「私の動きを止める?やってみなさいよ」
シャルロッテは今までよりも速く飛び始めた。
「≪アバター≫≪スローイングナイフ≫」
ピアーズのナイフをシャルロッテは避け続けた。
「≪ファーストチャージ≫≪バスターレーザー≫」
ディアのレーザーもさらりと躱された。
「作戦はうまくいかないようね?」
シャルロッテは俺たちの攻撃が当たらないとわかって余裕そうだった。
「俺を忘れてないか?」
パララボールを投げた。
「けほけほ。これは痺れ粉ね。でも私には」
「≪アウトプット≫オイル」
パララの胞子から逃げるため上昇したシャルロッテの翼に油をかけた。油がかかった翼では飛べなくなる。
「え?うそ!」
油で飛べなくなったシャルロッテが落ちてきた。
「これで終わりだな」
「やられたわ」
覚悟を決めているようだ。
「貴殿は私たちを殺すために近づいたのか?」
「そうよ。なのにあなたたちときたら、私に優しくしたり、食べ物くれたり滑稽で笑いそうになったわ」
「この女・・・」
「何か言い残すことはないか」
俺はシャルロッテの喉元に刀を向けた。
「殺せるの?あなたが震えているわよ」
「・・・できるさ」
「仕方ないわね」
シャルロッテは胸の谷間にあるオーブを引きちぎった。
「ほら、あげるわ」
俺にオーブを差し出し、それを受け取った。
「最期に忠告してあげるけど、あまり人を信用しすぎるのはやめておいた方がいいわよ。じゃないと私みたいのに付け込まれるわよ」
そう言いシャルロッテは消えていった。
「・・・行くぞ。村人が起きる前に」
「大丈夫か?」
「俺は【治癒術師】だ問題ない」
「体ではない心の方だ」
「裏切られるのは慣れているからな・・・」
俺は昔信頼していた人に裏切られてからは人関わるときには裏切られることを覚悟できるようになった。
「そんなもの慣れてはいけない」
「ディア?」
「私は、私はショウ貴殿を決して裏切らない」
「ありがとうな・・・」
心が少し癒されたよ。
俺たちは2つ目のオーブを手に入れ、次の町へ向かうのだった。




