飲みすぎには注意
「よし、今日はここまでにしよう」
「「「あ、ありがとうございました」」」
今日一日はディックとキャシーに鍛錬してもらった。
ディックたちによるとレベルアップに必要な経験値はモンスターだけでなく、鍛錬でも会得できるらしい(モンスターを倒したほうが多くもらえるらしいが)。
だから日が暮れるまでみっちりやった。
「これで2人はレベル8くらいになっただろう」
「8!これだけやって8っすか?」
「初級クラスと違って中級クラスになると必要な経験値も多く必要になるのよ」
「うむ・・・ということは明日も・・・」
「ああ、鍛錬だな」
「「そ、そんなー」」
「まぁレベル10になれば前よりも強くなっているから、元気だして」
「うっす。新なアルスも使いこなしてみせるっす」
キャシーに励まされてピアーズは元気になったようだ。ちなみにディアは直線にレーザーを放つ≪バスターレーザー≫、剣を地面に叩きつけることで衝撃波をつくる≪ガイヤクラッシュ≫、限界以上の力を使える≪リミテッドオーバー≫、鉄すら切る一撃≪ブロー≫を会得した。
ピアーズは敵を察知できる≪サーチ≫、移動時に音が出ない≪サイレント≫、ナイフを増やす≪アバター≫、素早くナイフを投げることができる≪スローイングナイフ≫だ。
「しかし旦那その片刃剣気に入ったんすか」
「ああ、手にしっくりくるんだ少し重いけどな」
オロチの体内でクイーン戦で使った刀が気に入って使っていた。さらにインプットでしまうことができなかった。名持の刀みたいだ。
この刀は魔力を流し込まないと何も切れない変わった刀だった。みんなに聞いてみたがこんな武器は見たことがない。アーティファクトというより、マジックアイテムなんじゃないっかと推定している。
「重いなら違うのにした方がいいぞ」
ディックのアドバイスはありがたいが
「いや、この刀が触れるように頑張るわ」
「そうかそれじゃあ、飯食いに行くぞ」
俺たちは食堂に向かい、みんなで食事をした。
「あ、こっちにビール、あ、おまえら未成年者だよな。2つで」
ディックはうまそうにビールを飲んでいた。
俺はその間身の上話をした。
「な、なんて親孝行な奴なんだお前は。おっかさんのために異世界まで薬の材料を採りくるなんてできることじゃねえ。俺は感動したぞ」
ディックは号泣していた。
「しかしリシンカとユニコーンの角はともかく、ラーシア湖の水はね・・・」
「しかし、なんでそこの水じゃないといけないんすかね?ここの水じゃだめなんすか?」
「ラーシア湖の水はね、三つの山から豊富な栄養分を含んだ水が流れ来る場所らしいの。だから代用は難しいわね」
やっぱり行くしかないのか
「なぁに、俺が一緒に行って、アマデウスをずったばったんにしてやるぜ」
「もう、軽はずみな発言はよしなさい」
「ははは。そういえば、2人はここには何しきたんだ?2人のクランのリーダーが手がかりとか言っていたけど?」
俺は話を変えることにした。
「ああ、ここに人身売買組織『バンデットウルフ』がいるかもしれないの」
「!バンデットウルフだと」
ディアは机を叩いた。
「知っているのか?」
「この国では人身売買は法律で禁止されてるすけど、一部の人間が非合法で行っているっす。その中で有名なのが」
「そのバンデットウルフってことか」
「バンデットウルフがいるなら私も手伝うぞ」
「なにか因縁があるのか?」
「ああ、軍人になって初めての任務でバンデットウルフの摘発任務を受けたが」
なるほど失敗したわけか。だから今度こそっていうことか
「だから、頼む」
「ちょっと、待ってちょうだい。バンデットウルフがいるかもしれないってだけで確証はないの。だから期待しないでちょうだい」
「・・・わかった。取り乱してすまない」
「というか、こんなところで喋っていいのか?」
「あ・・・。さっきまでの話はウソよ」
キャシーもどうやら酔っているみたいだった。




