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昔話 七叉の大蛇と若者
むかしむかし、あるところに大蛇がいました。
その大蛇には首が7つあってそれぞれ「憤怒」「憎悪」「悲観」「享楽」「歓喜」「嫉妬」「慈愛」の強い感情を抱いていました。
その大蛇は人々を襲い、恐れられていました。
ある時、1人の若者が仲間を引き連れ、大蛇の討伐に名乗りをあげました。
若者と仲間は見事、大蛇を討ち取りました。
しかし若者は「慈愛」だけを復活させ、森に帰し、近隣の人々に大蛇の縄張りに入らないよう言いました。
時がすぎ、若者が死ぬと大蛇は恩義に報いるため、彼の遺体と彼の剣を守るようになりました。
おしまい




