聖女との出会い
「ふんふんふー」
街道をあるいているとピアーズは鼻歌歌いとても機嫌がよかった。
「ピアーズどうした?」
「いやークアイスタウンが楽しみでしかたないっす」
「クアイスタウンってそんなにいいところなのか」
「私は行ったことはないが大きな街だと聞いている」
ああ、都会に行くのは楽しみってことか。
「美味しい食事に、かわいい娘がいる店楽しみっす」
「今のは聞き捨てならないな。俺が作ったのじゃ不満か?」
「そんなモノに使う金はないぞ」
俺とディアに睨まれた。ピアーズは冷や汗をかいた。
「そ、それになんたって協会があるっす」
「協会?お前信心深いのか?」
正直無神論者かと思ってた。
「違うっす。いや聖母様に敬意はあるっす。そうじゃなくてクラスアップっすよ」
クラスアップ?
「オレたちあれだけのモンスター倒したっすから、50言っていると思うんすよ」
ディアは前はレベル32だったはず。マンティークとの闘いでたしかに50はいっているかもな。
「俺は15だったから、さすがに50はいっていないな」
「旦那15だったんっすか。オレは21だったから、厳しいっすかね?」
「まぁ、ギルドに行って確かめてみるか?」
「それがいいっす」
「ショウ、ピアーズみろ」
すこし前にモンスターに襲われている馬車があった。護衛とみられる兵士が戦っていたが、モンスターの数が多く苦戦しているみたいだった。
「助けるぞ」
ディアは走って行った。
「わかっている。ピアーズ」
「了解っす」
3人で馬車に向かって走った。
「聖女様を守れー」「うわぁー」「引くなー」
「助太刀する≪ソードスラッシュ≫」
「いくっす≪ダガーチョップ≫」
俺も弓で援護してた。俺たちの援護で勢いを取り戻してモンスターを撃退できた。
「助けなんてなくとも我らで倒せたものを」
「なんすか、それが助けてもらった人に対する態度っすか」
たしかにこの態度は鼻につくな。
「なにを【盗賊】風情が」
ピアーズと兵士は一触即発の状態だった。
「おやめなさい」
「「「聖女様」」」
馬車から出てきたのは、薄い水色髪に灰色の瞳の少女だった。
「この者たちは私たちを助けてくれたのです。無礼は許しません」
「はっ、申し訳ございません」
兵士たちは聖女に向かって跪いた。
「あなた・・・」
「え?オレっすか?」
聖女と呼ばれた女性はピアーズに近づいてきた。
「怪我をしているのね≪ファーストエイド≫」
ピアーズの腕にあった傷はみるみる治っていった。これが聖女の力か。
「せ、聖女様!ありがとうございます」
ピアーズは感謝していた。
「申し訳ありませんが、急いでいますので、お礼として倒したモンスターは全て差し上げます。いいですよね?」
「もちろんであります」
「ではごきげんよう」
馬車の集団は颯爽にいってしまった。
「旦那、お嬢見ましたか。聖女様っす。まさか見るどころかお話できるなんてサイコーっす」
ピアーズはすごく興奮していた。
「あれが10年に1人の逸材っやつか」
「人格も優れていて、完璧な御仁だな」
ディアも聖女に好感をもったようだ。
「オレ、聖女様に触ってもらった腕洗わないっす」
それは汚いからやめてくれ。
モンスターをインプットし、クアイスタウンに着いた俺たちはギルドに向かった。そこには
「・・・久しぶり」
ニースいるはずのメアリーがいた。




