後輩たちとの送別会
峰子さんから逃げ、母さんの病室に入った。
「母さん、俺、母さんを治す薬を探してくるよ。少しの間、お見舞いに来れないけど勘弁してね」
「旅支度しなきゃいけないからもういくね。俺が薬届けるまで頑張ってね」
名残おしいが準備のため病院を出、家に帰ってきた。なにを持っていこうか考えているとチャイムの音がした。なので玄関に向かいドアを開けると
「先輩・・・」
剣道部の後輩たちだった。
「どうかしたんだ?今日部活の日だろ?」
「先輩がお母さんの薬を手に入れるために旅立つと聞いて、部活なんてしてられなくてきました」
「これを受け取ってください。サバイバルでは必要になるでしょうから」
柳沢が渡してきたのはファイヤースターターだった。これは合宿の時にキャンプファイヤーの時や釜に点火するときに使ったものだ。
「いいのか?これ結構な値段したって言っていたじゃないか」
「貸すだけです。帰ってきたら返してくださいね」
「先輩、俺は飯ごうを」
「俺は浄化装置付きのすいとうを」
「僕は寝袋です。先輩なら入れる大きさです」
お前たち・・・俺のために・・・
「あっ先輩が泣いてる」
「ば、ばかやろー。今日は暑いから汗がたれてるだけだ。そういうお前たちこそ泣いているじゃねーか」
「これは汗です」
「今日は暑いな」
「入れよ」
「「「えt?」」」
「冷蔵庫の食材、どうしようか困っていたところなんだ。消費するの手伝ってくれ」
「「「!!!はいごちそうになります」」」
「先輩の料理楽しみだな」
「正直うちのかーちゃんよりうまいからな」
「先輩手伝います」
「玉ねぎ全部むいたお前にできるのか」
「うるせー」
今日の夕飯はとても賑やかだった。




