出発
「旦那?・・・」
ニースの町に戻った俺たちはミアを母親のところに返し、ピアーズをベットの上に寝かせ、回復するのを待っていた。
「ピアーズが起きたぞ」
「お嬢も看病してくれたんすね」
「見守ることしかできなかったがな」
「嬉しいもんっすね」
ピアーズははにかんでいた。
「まったく、無茶しやがって」
「オレがやらなかったら、旦那がやっていたっすよね?」
「まぁな」
「これでオレも正式にクランのメンバーになれたっすよね」
ピアーズそんなことを気にしていたのか。
「ああ、おかげでみんな生きて帰ってきた。よくやったピアーズ」
ピアーズは嬉しそうに笑った。
次の日ピアーズがもう平気というので、出発することにした。
見送りにミアと両親がきてくれた。
「娘を助けていただき本当にありがとうございました」
「もういいですよ。報酬もいただきましたし」
「あんたたちありがとうな。それに、あー金髪の。昨日は悪かった」
ミアの父親はなんとピアーズに突っかかっていた男だった。なんでも父親に弁当を届けるために森に入ったらしい。そこをマウントモンキーに攫われたという。
「別に気にしてねーっす」
「そうか。これからは偏見で物事を見ないよう気を付けるぜ」
「いい心がけだ」
「あの、お兄ちゃん」
ミアが俺に絵本を渡してきた。
「お礼、ミアが一番すきなのあげる」
「いいのか?」
「うん」
「そうか、じゃあありがたく貰っていくな」
「ばいばーい。またきてね」
3人に見送られ俺たちはニースをあとにした。




