お見舞い
「ここは・・・」
俺はベットに寝かされていた。誰かがポーションを使ってくれたのか、傷はなくなっていた。
俺は戦闘の後、気絶ばっかりして情けないな。
「よう、起きたみたいだな」
「心配したわよ」
ディックとキャシーが見舞いにきてくれた。
「2人は無事みたいだな」
俺は最後の方は意識がなくなっていたから、気になっていたが無事みたいだ。
「お前さんに蹴られたところは少し痛むけどな」
「ディック」
「冗談だよ、冗談」
キャシーはディックに怒っていた。
「疲労困憊に魔力欠乏症なんて無茶しすぎだろ」
「ああ、ちょっと張り切りすぎた」
「もう、あんな無茶はしちゃだめよ。魔力は休めば回復するからって、初心者は使いすぎることが多いのよ。ここは町の中だからよかったけど、ダンジョンやアマデウス支配地域で魔力欠乏症になったら、十中八九死ぬわよ。」
俺、思ったよりやばい体調だったのか。
「そうか、教えてくれてありがとう」
「いいのよ。冒険者の先輩として当然のことをしただけよ」
キャシーはウインクをした。
「それじゃあ、もう一つ教えてくれないか?」
俺にはずっと気になっていたことがある。それを2人に聞いてみよう。
「いいわよ」
「この世界の人にとってテラってどんな存在なんだ?」
2人は硬直してこちらを見た。
この反応、やはりテラは両手を挙げて歓迎されるいいものじゃないみたいだな。
「何って、十二士を倒してくれる素晴らしい人で」
ディックは誤魔化そうとしたがキャシーが制した。
「ディック、彼が聞きたいのは、そういうのじゃないわよ」
「ああ、テラと聞き不機嫌になる人がいた。この世界の人たち全員が歓迎しているとは思えない」
このことを知らないと、後々面倒なことになりそうだしな。
「・・・聞きかじった話でいいなら・・・」
「それでかまわない」
俺はどんな証言でもしっかり聞くつもりだ。




