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喪失品と盗品は違う

質屋の地下には、一階とは比べ物にならないほど豪華だった。

一目でわかる一級品の剣や盾があるのにディアは無言なのは気味が悪かった。


「どうしたディア?」


「・・・ここにあるのは失われたといわれた品々だ」


それは盗品ということか?


ディアは店主に剣を向けた。しかし黒づくめに阻まれた。


「この者は某の護衛でしてね」


剣を向けられても平然と話し続けられる、この店主何者だ?


「ディアやめろ。お前じゃ勝てない」


この黒づくめから殺気をビンビン感じる。この世界で合った中で一番強いな。こいつが殺す気なら2人ともやられるな。


「しかし」


ディアは納得いかないようだ。正義感の強いディアに盗品を扱う人間を見過ごすのは難しいな。だが、このままではまずい。


「ここにあるのは盗まれた物か?」


「いや、グローリーウィークでアマデウスと戦った際に喪失した」


「喪失した物を拾って売るのはこの国では犯罪か?」


「いや、10年経てば拾った人間のものになる。グローリーウィークは私が生まれる前の出来事だ」


「なら問題ないだろう」


これなら、ディアも納得してくれるかもしれない。


「・・・」


ディアは剣を収めた。しかし渋々って感じだな。だがよく抑えてくれたなディア。


「あなたは、某の思った通りのお方のようだ」


店主は満足気だった。こっちはずっと冷や汗と緊張がすごいっていうのに余裕綽々で羨ましいな。


「そうか。しかし仲間がここで買うなと睨みつけてくるからやめておく」


何か買えば、ブツブツ文句をいってくるに違いない。


「そうですか、それは残念」


俺は、地上に向かう途中大きな盾に目がついた。

縦は5メートルはあり、横は10メートルはある黒い盾だった。


「こんなでかいの持ち上げられる奴なんているのか?」


「この盾を自由に使いこなせたのは、唯1人【ガーディアン】ですよ」


「【ガーディアン】!!『レディアントガーディアン』のメンバーではないか」


「有名な人なのか?」


「前回の十二士との闘いでもっとも功績を上げた、クラン『レディアントガーディアン』のメンバーだった男だ」


なるほど、英雄の遺品というわけか。そんなものも所有しているとはな。この男は敵に回さない方がいいな。


「そんな大層な代物よく手に入れられたな」


「くふぉふぉふぉ。手に入れたのはいいのですが、買い手が中々見つかりません。どうです?」


この盾があれば戦術の幅が広がるがやめておこう。


「さっきも言ったが」


「そうでした。気が変わりましたら、ご来店お待ちしております」


ディアは店を出てずっと不機嫌だった。


「期限直せよ。好きなの一つだけ買ってもいいからさ」


俺が提案すると、ディアは止まった。


「剣もいいが、鎧がいい」


あれ?てっきり剣かと思ったが、鎧なのか?


「実は言いにくかったのだか、この鎧は三ヶ月にとある大会で優勝し下賜されたものなのだ」


「ほー。それはすごいな」


地球では、トロフィーとかだがこの世界では鎧なのか。こんな派手な鎧が好みなのかと思ったがそういう理由だったのか。


「だが今では少し窮屈でな。新しいのに変えたいのだ」


・・・きっと身長のことだよな。うん、きっとそうに違いない。


「わかった。防具屋は武器屋の近くにあったな。行ってこい」


ディアにお金を渡し、俺は暇つぶし本屋にいた。少しでも言葉を覚えるべく、絵本を読んでいた。最初は絵で内容がわかる、絵本が一番だよな。


しばらくどこからか鐘の音が聞こえた。すると人々は逃げ始めた。嫌な予感がするな。


「どうしたんだ?何が起きたんだ」


俺は1人を捕まえ聞いた。


「あんたこの鐘の意味を知らないのか?」


この雰囲気よくないものだな。


「ここには初めて来るもんでね」


「来るんだよ、あれが」


「あれってなんだ?」


「アセイラントだ」


なにそれ?



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