質屋
ニースに入って、ここにくるまでに狩ったモンスターや植物、盗賊が持っていた武器や防具を売った。
アウトプットしていたおかげか、鮮度がよかったらしく高値で買ってくれた。
チャールズさんがくれたものは、売った物が学会に渡ると困るので、売らなかった。
「これだけあれば、当分は暮らせるな」
札束をインプットでしまった。
「ショウ、欲しいものがあるのだが」
ディアはもじもじしながら言った。
っは!俺は女心がわかる男。これは・・・服だな。
「わかった。これだけあれば足りるか?」
いくらかディアにお金を渡した。
「うむ、すまない」
「じゃ、一旦自由行動にしようか?」
俺が一緒にいると気まずいしな。俺も行きたい場所あるし。
「・・・いいのか?」
「もちろんだ。用事が終わったら、さっきとった宿屋に行くでいいな」
「わかった。失礼する」
ディアは足早に歩いて行った。
そんなに服が欲しいなんて。普段武人な感じだから、そういうのには興味がないのかと思っていたけどな。
さて、俺も少し町を探索するか。
少し歩いていると、武器のマークの看板がある店があった。
(自分の武器を買ってみようかな?盗賊の武器を使い続けるのはいやだしな。やっぱり自分に合った武器を使わないとな)
俺はそう思い、入ってみると
「これはコーデリックの作品か、あ、ランデルの盾もある、まさかアルフォードも剣か。すごい」
ディアが目を輝かせながら、はしゃいでいた。お前が行きたかった店はここか・・・
「お前にはがっかりだよ・・・」
俺はそんな様子を見てため息をついた。
「なぜ、お金を没収するのだ?」
「お前には、もう剣があるだろうが」
「だが、あれは有名な【鍛冶師】が作った作品で」
「それはわかったが今はコレクションに使う金はない。それにお前に渡した金額じゃ、変えなかっただろうが」
「む~~~」
ディアは不貞腐れているようだが、無視した。
「ん?ここはなんだ?」
店の中には、テーブルにや椅子、皿に子どものおもちゃなど、様々なものが置いてあった。
「質屋と書かれているな」
質屋か・・・こういうところにはお宝があったりするんだよな。ゲンさんはこういう店で掘り出し物を手に入れるのが趣味とか言っていたな。大体偽物だったり、ぼったくりが多かったけど・・・
「よし。ここに入るぞ」
俺はゲンさんとは違いいいものを見つけてやるぜ。
「あ、ショウ」
「いらっしゃいませ。何をお求めでしょうか?」
タキシードにシルクハットを被った男が声をかけてきた。
「なにか目的があって入ってきたわけじゃないんだ」
正直定員が見ているのは苦手だな。
「左様でしたか。ではごゆっくり」
しばらく店を見たがこれだっというものは見つからなかった。家具が中心で家がない俺には不要なものだしな。転売目的で買うのはやりたくないし。
「ディア行くぞ」
買わない客が長居するのは店にも悪いしな。
「もういいのか?」
「ああ」
「お待ちください」
帰ろうとすると店主が引き留めてきた。
「悪いがここに欲しいものはないんだ」
こういうときははっきり言わないとしつこくいらない物を買わされたりするからな。
「たしかにここにはあなた様を満足されるものはないかもしれません」
店主は本棚を開け本を取り出し、そこにあったボタンを押した。すると地下の入り口が現れた。
「こちらなら、ご満足いただける品があるかと・・・」
店主はニヤリとこちらに笑いかけた。




