なんか大事になってきた
「異世界に行けば、母さんを助けることができる・・・」
「うむ、そうじゃ」
「ゲンさん、大丈夫?現実とフィクションを混合しちゃだめだよ」
「・・・。いや本当の話じゃよ。翔、ミスリルやオリハルコンを知っておるか?」
「もちろんだよ。俺のスマホはミスリル製だし」
ミスリルはアルミより軽い金属だ。オリハルコンは柔軟性が高くオリハルコンが埋め込められた家は倒壊しないと言われ売りに出されれば即完売といわれるほどだ。
「この二つの金属はファスタリアでしか手に入らない物なんじゃよ」
「えー本当ですか?」
この人はたまに嘘つくんだよな。ユニコーンは実在するとか人が乗れる鳥がいるとか、それをクラスメイトに言ってばかにされたな~
「本当じゃよ。まぁおぬしが生まれる前には普及しておったからのう。花形グループがあれほどの大企業になれたのもファスタリアから持ち帰ったミスリルやオリハルコン、植物があったおかげなのじゃよ」
「花形グループが関係あるんですか?」
「もちろんじゃファスタリアの道は花形グループが発見したからのう」
「それじゃあ花形グループの人に頼むんですか?」
「いや、おぬしが行くのじゃ。わしは花形グループにちょっとしたコネがあってのう、おぬしが行けるように計らったのじゃ」
ゲンさんただ者じゃないと思っていたけど、まさかは花形グループにコネがあるなんて・・・
花形グループが異世界に行く技術があるなんて知らなかったな。そういえばミスリルやオリハルコンを花形グループが独占しているってニュースを見たことがあるがファスタリア?にしかなく地球にないなら納得だ。
「明後日の午前2時にファスタリアに向かうゲートが開く。だからそれまでに決断してほしいのじゃ」
「行きます・・・」
母を助ける方法があるなら、どんなところでも行く覚悟はあった。さすがに異世界は想定していなかったが関係ない。
「よくぞ決断した。ではこれを」
ゲンさんは俺に三枚の紙を渡してきた。一枚目には五枚の花弁に花先が黄色、花弁が緑の花、二枚目には頭上に角の生えた馬、三枚目には湖の絵が描かれていた。
「リシンカの蜜、ユニコーンの角の粉末、ラーシア湖の水、これが母を救う薬の原料になるのじゃ」
これが母さんを救う原料・・・
「わかりました。ゲンさんありがとうございます。俺がんばります」
「ほっほっほ、頑張るのじゃよ。しー坊」
秘密基地を出て家に帰った。母さんを救う旅か~。あっ学校どうしよう。明日休学届だして受理されるかな?わからないけど先生に聞いてみよ。そして俺は眠りについた。
「え~このたび草薙が花形幹部養成研修に行くことになった」
クラスメイトが驚き、目を見開いていた。すごい顔だな~そして俺もそんな顔しているのだろうな。
「先生どうして草薙が?
「先生も知らなかったが草薙は花形幹部候補試験を受けていたらしく、昨日学校に合格の連絡が来たんだ」
「花形幹部候補試験って合格率0・000001%で合格者がいない年も珍しくないっていわれているあれですか?」
「そうだ。いや~まさかウチの学校から合格者がでるとは・・・。草薙は進路調査で空白で出すから心配していたんだが、しっかりと将来を考えていたんだな・・・」
進路調査を空白で出したのは秘密組織に入りますなんて書けなかったからだけど、先生を困らせていたんだな。って先生泣いている!
「先生大丈夫ですか?」
「いや~今日は暑いな。汗が垂れてとまらないな」
「草薙ってすごい奴だったんだな。そういえば草薙は十か国語しゃべれるって聞いたぞ」
そんな話せるわけないだろ。日本語、英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語しか話せないわ
「私は世界大会で優勝したことがあるって聞いたわ」
世界じゃなくて全国だから間違えないで
「100人を相手に一人で勝ったこともあるらしい」
100人なんか1人できるか。あの時はゲンさん、サスケ、チヨメ、ハンゾウ、俺の五人で勝ったんだ。俺一番倒した人数少なかったし。
「まじかよ」
「草薙ってすごい奴だったんだな」
「女装だけが取り柄かと思っていたわ」
おい、最後の奴、あとで話そうか?
「ということで草薙はしばらく学校にこれなくなる。以上だ」
よくわからないが大変なことになったことはわかった草薙だった。




