和解
「お、あれがチャールズがいっていた小屋か。見つけたぞ」
ローレルに話かけたが彼女はあいかわらず、下を向き無言だった。
(まだ、落ち着かないのか。しかたないな)
小屋にはいると古びたテーブルと椅子に暖炉、1台のベットがあった。
俺は暖炉の横にあった薪を何本か暖炉に投げ、持っていた松明を暖炉にいれた。
「ふぅ~。やっと一息ついたな?」
だめだ。まったく反応しない。どうしたもんか」
考えたが何も思いつかなかったので、寝ることにしよう。
「夜もおそいし、寝るか~」
「・・・少し話をしないか・・・」
「おお、いいぞ」
俺は椅子に座り、ローレルは反対側に座った。
しかしローレルは言いよどんでいるのか、口を開かなかった。なのでしばらく待っていると、頭を下げてきた
「すまない。私は・・・私は・・・」
「・・・言いたいことがあるならはっきり言ってくれ」
「私は・・・貴殿を・・・見下していた。戦闘系でないだけでなく、【商人】になった貴殿を。そんな貴殿を哀れに思い、自分が守ってやらなければならないと驕り高ぶっていた。だが、貴殿は智謀に優れ、機転がきき、なりより勇敢だった。そんな貴殿をみて、私は自分が恥ずかしくなった。謝ってすむとは思っていないが、謝らせてほしい。本当にもうしわけなかった」
・・・なるほどローレルの口数が少ないと思っていたが、そんなことを気に病んでいたのか。彼女は誠意をみせてくれた。ならば俺も真摯に向き合おう。
「なるほど・・・そんなことを思っていたのか?」
「申し訳ない・・・」
「いいさ。俺だって協力な助っ人がきてくれるとおもったら、戦力外の人がきたら同じような気持ちになるだろうからな」
「・・・」
「それに俺は十二士を倒しにきた人間でもないしな」
「では、貴殿はなぜこの世界に?」
「これを見てくれ」
俺は例の紙を渡した。
「俺はこの三つを手に入れるためにきたんだ。この三つで母さんの病気を治せるんだ」
「クサナギ殿の母上が病気なのか?」
「ああ、2年前に倒れて、意識が目覚めないんだ」
「それは、お気の毒だな・・・」
母さんが倒れたと生きたときは、心臓が止まるかと思うくらいショックだったな。兄貴やゲンさんに慰めてもらわなかったら、どうなっていたことか
「ああ、がっかりしただろう?自分勝手な目的で」
「そんなことはない。立派な目的ではないか」
「ありがとう。それで、ローレルはこれからどうする?」
「どうするとは?」
「俺は十二士を倒すためでなく、母さんの治療薬のために行動する。だから・・・」
「私はクサナギ殿についていくぞ」
「ローレル・・・」
「私は今、可哀そうな【商人】でなく、テラでもない、クサナギ殿に付いていきたいのだ」
ローレルの目に迷いはなかった。
「わかった。ところで・・・」
「まだ何かあるのか?」
「殿っていうのはやめてくれないか?」
「しかし・・・」
「これから一緒にたびをする仲間であり、友達でもある相手とは、呼び捨てかつ名前で呼び合いたいと思っている」
「仲間・・・友達・・・」
「初めてあった時いっただろ、友達になりたいって。友達相手には殿と苗字は距離があるようで寂しいからな」
「わかった。これからよろしく頼む、ショウ」
「こちらこそよろしくクラウディア」
この時クラウディアと初めて心が繋がったと思った。
「しかし、クラウディアはちょっと長いな。ディアって呼んでいいか?」
「ディア・・・別にかまわんぞ」
「ディアにはこれを見てもらいたい」
俺はカラコンを外して彼女を見た。
「ショウ、その目は・・・」
「生まれつきなんだ。病気じゃないらしいし、しっかりと見える。でも周りから気味悪いと思われるから、普段は隠しているんだ」
「私はその目を気味悪いとは思わない、アダマンタイトみたいで綺麗だ」
「そうかありがとう」
ほとんどの人は気味悪がるのに真っ直ぐなあの目・・・嬉しいものだな。
「よし、で俺達がどこに向かうか覚えているか?」
「すまない。聞いていなかった」
やっぱり聞いていなかったな
「ハーノルって町に向かう。行ったことあるか?」
ディアは首を振った。
「お互い初めてか。どんなところか楽しみだな」
「うむー」
「よし、眠くなってきたし、寝るか」
するとディアがそわそわし始めた。
「寝る?ベットは一台しかない・・・。男女で同じところで寝るのは・・・。いやいや私たちは友達だ。友達を信用しなのは不義だ。しかし・・・」
ぶつくさ言っていたが俺にはよく聞こえなかった。
「《アウトプット》寝袋」
寝袋を取りだし、入ろうとしから、ディアが凝視していた。
「ど、どうした?」
「~~~なんでもない」
ディアは背中をこちらに向けた。
もしかして、寝袋で寝たかったのか?それなら言えばいいのに。今度使う機会があれば貸してやろう、そう思い俺は眠りについた。




