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逃走

‼はっ。俺はとっさに目が覚めた。館の中でベットにいた。


(あれ?俺は・・・森を歩いていて、限界がきて気絶したはず・・・)


近くには椅子にクラウディアが寝ていた。


「気が付いたか」


チャールズはティーカップ持ってきた。


「飲みなさい。元気が出る」


チャールズがくれたお茶は苦味と甘味が調和された味だった。


「・・・うまい・・・」


「そうだろう。儂お気に入りの茶葉だからな」


「うまくいったみたいだな」


「ふぉ、ふぉふぉ。おぬしのおかげだ」


「あの三人は殺したのか?」


「いや、気絶させている。ベッドに寝かせている」


「殺すのか?」


「ふぉ、ふぉふぉ。殺すなら、ベッドに寝かせていないよ。彼らはそのままにしておくつもりだ」


「・・・大丈夫なのかそれで・・・」


「記憶を混濁させる薬を飲ませておいた。彼らは儂らに会ったことを忘れている」

そうか。殺さなくてすむのか


「殺した方がいいのか?」


「いや、正直ほっとした。俺は人が人を殺すことに抵抗があるからな」


「その価値観はこの世界では、厳しいぞ」


「・・・」


ファスタリアに来る前に考えてはいた。いつか人を殺す日が来るのだろうか・・・


「んっん・・・」


「彼女が起きたら、感謝してあげなさい。森で倒れている君を見つけ、運び、看病してくれたのだからな」


「もちろんだ」


「うんうん、正直に女性に感謝できる男はモテるぞ」


「俺とローレルはそんな仲じゃない。今日初めてあったしな」


「日数は関係ない。大切なのは想いだ」


「俺はテラだ。いつか元の世界に還からこの世界で恋をするつもりはないよ」


「・・・たしかにテラは元の世界戻る者だったな」


「あんた、テラに会ったことがあるのか?」


「ああ、昔な・・・」


チャールズは昔を懐かしんでいるようだった。


「むー。う~ん」


ローレルが起きたようだ。

「クサナギ殿、生きていたか。よかった」


ローレルは嬉しそうにほほ笑んだ。


「ここまで連れてきて、看病してくれたってきたぞ。助かった。ありがとうな」


「―――へ、兵士はじんみんを守るものだ。き、気にするでにゃい」


顔をそむけられた。照れているのか?


「ローレルも起きたことだし、移動するか」


「?」


「この館に寝かせている三人が目を覚ます前になるべく移動するんだよ」


「なるほど・・・」


「では、行くぞ」


俺とローレルとチャールズは館を離れ、森の中を歩いた。


「チャールズ、あんたにいくつか、聞きたいことがある」


「儂に答えられるものなら・・・」



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