立ち塞がる敵Ⅰ
グレゴール視点
プロフェッサーを見たとき、胡散臭さを感じた。そして給仕の女のぎこちなさを見て思った、こいつらは誰かの指示に従って行動していると。
そいつをおびき寄せるために一人になったが来なかった。だから何かおきるのを待った。
そしてやっとその人物が現れた。少し遠く見にくいが男で若い。十代から二十代前半ってとこか。特徴的なのは目だな。俺の一挙手一投足を見逃さないという視線、頭のキレるやつだな。
「おい、俺は森にいる男を追う。異存はないな」
「ああ、もちろんですよ」
バンスに同意をもとめた。まぁ拒否されも無視したがな。さて、久しぶりに楽しませてくれよ。
俺は奴に向かって走りだした。向こうも走っていたが、俺の方が速い。すぐに追いつくと思った瞬間横から丸太が襲ってきた。
「くそ」
俺は丸太切ったが足をとめたため奴は離れて行った。そして罠にたびたびかかり追いつくこができなかった。そこで
「《カッターソード》」
カッターソードは威力は低いが広範囲に攻撃できる。足止めにはなるはずだ。カッターソードの斬撃は一部奴に当たったしかし、スピードは遅くならなかった。
なぜだ?なぜ速さが変わらん。そうか、ポーション。プロフェッサーからポーションを渡されていたな。どうりで攻撃を食らってもスピードが落ちないわけだ。なら、これでどうだ?
「《アクセルアタック》」
これはまっすぐにしか移動できないがとてつもなく速く移動できる。
奴にあたりはしなかったが、距離は縮められた。
「《ソードスラッシュ》」
奴にあたった。傷を治そうとポーションを取り出したが、俺はポーションのはいった瓶を切った。
「ここまで苦戦したのは久しぶりだ。名を聞いておこう」
「クサナギ・ショウだ」




