逃亡計画Ⅲ
「おおー。なんて美しい娘だ。それに・・・」
三人はクラウディアの体をいやらしい目で見ていた。
「俺は疲れたから、もう寝させてもらうぜ」
「グレゴリー、こんなうまそうなのを食べないのか?」
「そうだぜ、食ってから寝ればいいだろう」
「俺は腹減っていないから、俺の分は誰か食っていいぜ」
「そうか。アーニャ、寝室に案内しなさい」
「・・・かしこまりました」
「では儂たちは食事にしよう」
「これはうまい」
「こんなうまい料理は生まれて初めてだ」
「クラウディアさん、このようなすばらしい料理を出していただき、ありがとうございます」
「・・・お褒めいただき恐縮です」
「彼女をどこで見つけてたのですか」
「彼女は森で迷子になっていたのを保護したのです。その礼として、給仕をしてくれているということですよ。儂は料理が下手なので助かっている」
「こんな料理を毎日食べられるなんて、うらやましいですな」
「ほんとだぜ」
「グレゴールは、もったいないことをしたな。この料理を食べずに寝るなんて馬鹿なやつだ」
「あいつの分は俺が食うぜ」
レジフはグレゴール用に用意されていたカレーを食べ始めた。
「さて、カレーを食べ終わったので、デザートをいただきたいのですが?」
「申し訳ない。デザートは用意していないんだ」
「あるじゃないですか。・・・目の前に」
バンスはクラウディアを見ていた。
「バンスさん、独り占めはなしですよ」
「俺達もデザートにあやかりたいですよ」
エンボット、レジフもにやにやしていた。
「・・・儂は彼女を孫のように思っている。孫娘が慰み者にされて黙っているヒューマンがいると思うかね?」
チャールズは三人を睨みつけた。
「い、いや本当の孫じゃないですか・・・」
「デザートを食べるなら『お茶』を手に入れることは永遠にできないだろう」
お茶がポーションのことをしめしていることを三人は理解した。
「お茶が手に入らないくなるのは困りますね。二人とも諦めましょう」
「ちt」
「仕方ねえ」
「・・・食事が終わったので、寝室に案内しよう儂がね」
くぎを刺され三人は完全に諦めた。
???視点
深夜、暗闇に紛れて館を出る二人の姿があった。その2人は気づかれないように静かに移動していた。
「まってたぜ」
俺は二人の前に立ち塞がった。
「き、君は・・・」
プロフェッサーは動揺しているようだった。まさか気づかれないとでも思っていたのか?
「改めて自己紹介しよう。俺は『スクラッチ・ボア』のアルフレッド・グレゴールだ」
「スクラッチ・ボアだと・・・」
まぁこの名を聞いたら、そんな顔になるな。まぁうちの組織は、後ろ暗い奴か、金のためならなんでもやる奴の巣窟だからな。
「そんな顔をするなよ。俺はお前たち二人は手を出しつもりはないからっな」
死角からきた矢を俺は斬った。
「よう、待ってたぜ」
俺は矢がきた方向を見た。




