アルセルトⅡ
「あのー、《インプット》《アウトプット》《アプレイザル》って言葉が頭にうかんできたんですが・・・」
これどうやればいいの?
「そこの宝箱でお試しください」
「・・・《インプット》」
宝箱に触り、唱えると宝箱が消えた。
「アルセルトに宝箱の記載がされているはずです」
アルセルトをひらくと、さっきまで白紙だったところに「宝箱 S」と書かれていた。
「《アウトプット》宝箱」
すると宝箱が出てきて記載がなくなっていた。
「《アプレイザル》」
するとアルセルトの最後のページが開き「宝箱 S」と書かれていた。
「《インプット》は物をしまうアルト、《アウトプット》は物を取り出し、《アプレイザル》は物の鑑定ができるものです」
「このSってサイズのことですか?」
「いえ品質の状態を現しております」
なるほど、たしかにこの宝箱はしっかりした作りでキズもないな。
次にショーケースに入ったお札をみた。読めん。100という数字はわかるが文字は読めないわ。あとサインが書かれているな。
「この100・・・」
「100ファーですね。この世界の通貨でございます」
ファーと読むのか。この国の言葉を早く覚えなきゃだな。
「この100ファーで何が買えますか?」
「食材なら高級な物でなければ、大体買えると思います」
「宿泊は?」
「・・・良心的で食事なしなら・・・」
なるほど、あまり価値は高くないな
「このサインの人は有名な人ですか?」
「拝見してよろしいでしょうか?」
「はい、どうぞ」
メイドさんに渡した。メイドさんは凝視し
「バレ・・・ス・バ・・・レット・・・。バレス・バレットと書かれていますね。申し訳ありませんが私は存じ上げません」
「そうですか・・・」
俺にお札を返してきた。そうか有名な人物のサインかと思ったが違ったか~
「この国の紙幣は造幣局に所属している書記系クラスの方のサインがなければ紙幣として扱われないのです」
サインが紙幣に必要?ああ。偽造防止のためか。日本で紙幣が使われた初期のころは、判子が押していないのは無効だったというのを聞いたことがあるな
「ってことは・・・」
「はい、造幣局の誰かのサインかと・・・」
なんだ有名人のサインかと思ったが違うのか。でも一応はとっておこう。
「あ、あの、この三つ使い方を教えてもらえますか」
この3つ何に使うか検討もつかん。
「オルト、ファーネル、デルコルンという名前としか存じません・・・」
話をそらそうとしたら、さらに気まずくなったーーー。王様くれるんなら説明書とかつけといてくださいよ。
「申し訳ありません」
メイドさんが申し訳なさそうな顔だった。いや俺、怒ってないからね。
「いえいえ、こちらこそ。あっそろそろ寝るんで戻っていいですよ」
さっきまで寝ていた?からそこまで眠くはないですけどね。
「心遣いありがとうございます。あ、明日は食事のあとにクサナギ様にはリリアントガーデンに向かってほしいとの言伝です」
また新たな単語が・・・今日覚えること多いな。
「そこは、遠いんですか?」
「徒歩なら一か月、馬車での半月くらいかかります」
えっそんな遠いの?そんな歩いたことないけど大丈夫かな?
「ご安心ください。クサナギ様はワープゲートの使用が認められているので、一瞬ですよ」
「そうですか。せっかくの異世界なので自分の足で行きたかったんですけどね」
よ、よかった―――。一週間ぐらいならいいけど、さすがに一か月はきついと思っていたので、助かった(喜)
「それでしたら、私から徒歩がいいと伝えましょうか?」
「いえ、ご厚意をむげにはできません。ワープでお願いします」
「そうですか。わりました。それでは失礼します」
メイドさんが会釈してでていった。
リリアントガーデンどんなところなんだろうな?というか俺はそこでなにをするんだろう?商人は戦闘系じゃないのは今日だけで十分わかったし。店でもだそうかな~この世界の人からしたらカレーとか焼きそばとか珍しいだろうし。ん。それがいいような気がしてきた。問題は材料があるかどうかだな。それはリリアントガーデンのトップの人に交渉してみよう。
よし方針はできた。明日から頑張ろう~




