表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
297/303

297話 紫を加えた緑青の麻雀大会

と、いうことでなんやかんや始まった、麻雀大会。


第一グループメンツ


ピスタチオ

ハンタ

ミント

スプルース


第二グループメンツ


エメラルド

ラピスラズリ

アイス

ラベンダー


ピスタチオはジャラジャラと麻雀牌を混ぜる。ハンタもそれに続いて嬉しそうに混ぜる。やる気満々だ。


「お、ハンタ。少しはやる気になったようやな。そう来なくっちゃ」


「ああ、ピスタチオ。今度は負けないよ」


二人がそんな会話をする中、スプルースはものすごくやりづらそうに牌を混ぜている。そもそもミミズクであり、手が翼な彼が麻雀に参加すること自体が無謀だ。


「えと、これってどうやってやったらいいんですか?」


「ああ、うん、ええとこれはね」


ラベンダーが恥ずかしそうにしながら牌をジャラジャラと混ぜる。隣にいたエメラルドは優しく、優しく、ラベンダーにやり方を教える。


「あっ」


牌を掴もうとしたとき、ラベンダーとエメラルドの手が触れ合う。ラベンダーは顔を赤らめて目を逸らす。エメラルドもドキドキしながら一瞬固まった。


ピュン!


二人のもとに一つの牌が飛ぶ。二人には当たらなかったが、そのまま牌は突き抜けた。


スコン!


エメラルドとラベンダーの反対側の席にいた、ラピスラズリの顔面に牌が命中。ラピスラズリは突然、牌が当たったので何が起こったかわからず、ただ痛がっていた。


「あ、ラピスラズリ!ご、ごめん!痛かった!?」


「いやはやハンタ様、一体どうされたのです?ビックリしました」


「ああ、いやはや、うーんなんか手が滑っちゃって。あはは」


ハンタは焦りながらもラピスラズリに笑うように謝罪した。しかしラベンダーはなんとなくハンタからの殺気を感じていた。


(え?今のって、こ、こちらに向かって投げたわよね?み、緑魔族のハ、ハンタ様、一体?)


そしてエメラルドもその殺気に気づき、どうも理解に苦しんだ。なぜハンタが牌を投げたのか分からなかったからだ。


(あら〜、ハンタちゃん、エメラルドといちゃついてるラベンダーちゃんに嫉妬しちゃった!?ウフフ、可愛いとこあるのね〜♡)


ミントが手を口で抑えながら頬を赤らめて、フフフと笑った。ピスタチオもその様子に気づき、ミントと目を合わせて二人で笑うのを我慢した。


「おい、エメラルド。とりあえずモタモタしてないではやくその子にルールを教えて始めな!遊びじゃないんだから」


(いや、遊びだろ!)


そこにいる全員がハンタの発言に心の声で突っ込んだ。とりあえずハンタからしたらエメラルドとラベンダーが近いのが気になって仕方ないようだ。


そしてなんやかんや麻雀大会は始まった。相変わらずピスタチオのチームはピスタチオが最強だったが、ミントもハンタもなんとか食らいついていた。


(ほう、ハンタも以前よりかはずっと腕を上げたな。こりゃ面白くなりそうや)


こうして麻雀の10回勝負は再び終わった。あれ?麻雀って親が2周だから8回じゃなかった?とラベンダーは心の底で突っ込んだが、なぜかここでは10回勝負だった。そして勝敗がこのようになった。


ピスタチオチーム


ピスタチオ 4勝

ハンタ   3勝

ミント   2勝

スプルース 1勝


「ほー!ハンタ、強うなったなー!まさかミントを差し置いて3勝もするなんて!やはりお前は勝負勘が冴えとるわ!」


「ヘン!ピスタチオ、あたしが少し本気になればこんなもんさ!エメラルド!そっちはどう?」


ハンタがドヤ顔でエメラルド達の方を向く。


(あのねぇ、ハンタ。ラベンダーとアイスはまだ麻雀のルールも知らないんだよ?ルールを知ってるラピスラズリとエメラルドに勝てるわけ無いでしょ。そんな当てつけみたいに言わなくても)


ミントがハンタの態度をよそにエメラルド達を覗くと、なんと最後の一試合で、ラベンダーがツモで上がっているのに気づく。


「あー!またラベンダーのお姉ちゃんにあがられちゃったー!あたし、勝てなかったー!」


「あ、その、ご、ごめんなさい、アイス様。あたしなんかがあがっちゃって」


ラベンダーがもの凄く恥ずかしそうにしている。ミントはその様子を見てギョッとした。なんとラベンダーとアイスのほぼ一騎打ちになっていたのだ。


ラベンダー 6勝

アイス   4勝

エメラルド 0勝

ラピスラズリ0勝


エメラルドとラピスラズリが二人で完全に固まっていた。完敗だ。一勝もできなかった。


「エメラルド、なんだこの二人は私は手も足も出なかったぞ」


「ああ、ラピスラズリ。俺もだ。まさか二人共ここまで強いとは」


エメラルドとラピスラズリは固まって動けず、アイスはキャッキャと楽しそうにしていた。そしてラベンダーは麻雀を教えてもらったエメラルドに対して、申し訳無さそうにしており、ハンタはその勝敗に対して、すっごく面白くなさそうに顔を曇らせていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ