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蒼き輪廻の果てに 〜転生したら青い鳥だった件〜  作者: 水猫
第三章 「黄色い国」
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121話 黄色い手引き

コバルトとレモンが話をしていると、ドアがガチャリと開き、また誰かが入ってきた。


「コバルト様、目が覚められましたかな?」


その誰かというのはサルファーだった。そしてサルファーの後ろにはコバルトやピュアと同じように顔料を体から落とした水色の猫のライトの姿があった。


「コバルト!目が覚めたか!良かった。お前、強いくせに温泉で上せるとはどういうことだよ?まあいい、ほら、サルファー、お前の口からちゃんと事情を説明しろ」


ライトがそう言ってサルファーの背中をドンと押し出す。サルファーは俯いたままコバルトに経緯を話し出した。


「コバルト様、申し訳ありません。私はこの国の頭首、クロム様の側近であるアプリコット様の御命令であなた方を監視させていただきました。最初にあなた方が私の店にお越しになられた時に、あなた方は青魔族であると気付いていました。そして今まで黙っていて申し訳ありません」


(なるほど、やはりこいつは上と繋がっていたのだな。しかしなぜ今更それを俺たちに告げるのだ?そして顔料まで落とさせて)


コバルトはその話をサルファーから聞くと、どうも腑に落ちなかった。監視をしていたのは分かったが、なぜそれをこんな後ろめたそうに話す必要があるのか、そしてなぜ今更それを敵である自分たちに告げる必要があるのか?


「サルファー、監視していたのは分かったが、一体どういう風の吹き回しだ?なぜ急にそれを俺たちに話そうと思ったのだ?」


コバルトが尋ねると、サルファーは首を上げ、コバルトを見つめながらこう言った。


「はい、アプリコット様より、伝言を承っております。青魔族頭首コバルト様、クロム様が王宮にてお待ちしております。そして王の側近であり、青魔族最強の戦士ライト様、同じくアプリコット様が王宮にてお待ちです。と。私はあなた達を王宮までお連れする役目を承っております」


そう言うと、サルファーがペコリとお辞儀をした。なるほど。もはやこの国に来たことがわかっていたのであるから、正々堂々一対一で決闘を申し込むと言うことだった。そしてその引率をこのサルファーが承ったと言うことだったようだ。


「ま、そう言うことよ。あたしもそのつもりでこの街まで来たってわけ。アプリコットは一応はね、あなた達を泳がせて様子を見るつもりだったみたいだけど、クロム様がそんなまどろっこしいことはいいから早く連れて来いって言ってさ、サルファー一人じゃ信用されないと思ったからあたしとゴールドも来たのよ。サルファーのこと、許してあげて頂戴ね」


レモンが間に入り、事情を説明する。レモンもサルファーも特別悪い魔族でないことをコバルトは理解していた。だから二人のいうことに特に疑問を持つことはなかった。


「たださ、これは一対一で戦う話だからピュアにはついてこないようにって言われててさ、そこはライトとコバルトで説得してくれる?多分あの子絶対ついてきちゃうと思うから。ま、あたしそのことも含めてきたっていうのもあるんだけどね」


「ああ、そうだな、わかった」


「良かった!話が早くて助かるわ。ではこれより、青魔族頭首コバルト様、ライト様、あなた方を黄色い国の王宮までお連れいたします。よろしくお願いします」


レモンがそう言うと、ライトはものすごく真剣な表情を浮かべ、ステッキを握りしめていた。とうとうアプリコットと決着をつける時がやってきたのだ。


(アプリコット、待っていろ!ミントの仇、そして貴様だけは必ず俺の手で!)


そしてコバルトも同じように、クロムのことを思い出して覚悟を決めていた。クロム、初めて戦う敵国の頭首。ハンタをあそこまでコテンパンに打ちのめした実力者。一体どんなやつなのか、コバルトは両手を握りしめ、ただただ武者震いが止まらなかった。

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