第5話 何かしら付いてきました? (16)
「あのさ、何で町長さん達は、この店にいるの?」
俺がね、こんな感じで、フレンドリーに町長さん達に尋ねたの。
「えっ? あああ、実はですね、先程精霊にしていただいた田さんですが、本当にこの店に入ったので、後を付けてきたんですよ」
まあ、こんな感じで、小さな声で俺に教えてくれたよ。どうもうさぎのオジサンがこの店に入ったのを確認したから、皆で気になって後を追うように入店をしたみたいなんだよ。
だからさ、俺は、町長さん達に「へぇ~そうなんだ」と、又軽く返事を返した。
でもね、その後にね、付いては入ったら何か、町長さん達には良い事があるのかな? と、考えたよ。
町長さん達はもう体力精力共に衰退をしてると述べていたからね。
まあ、気の毒だが、こんな様子のお爺さん達が、わざわざこの店にと思うじゃない?
人が入っても自分達には用事がないのだから。
取り敢えずは気になるから、俺は又町長さん達に尋ねる事に決めた。
「う~ん、うさぎのオジサンが入ったのは解ったけれど。なんで町長さん達が、お店の中に……?」
「あああ、実はですね、魔王様。先程 田さん、体が若返ったと述べていたではないですか?」
「えっ? あああ、言っていたね。体力も精力も若い頃よりも充実してると言っていたよね?」
う~ん、そうなんだよ、町長さん達の話しの通り。お連れのうさぎのオジサンさん『若返った! 若返った!』と、大喜びしながら、その場で『ピョンピョン』と、跳ねていたの、俺もふと脳裏に回想シーンを走馬燈のように思い浮かべた。
「でしょ、魔王様?」
「あああ、うん……。言っていたね……」
まあ、俺も思い出したから、町長さん達にそう述べたんだよ。
「だから田さんの述べている通り、実際に本当に精力が戻ったのか調べてみようかと?」
「えっ? そんな盗み聞きみたいな行為をして、店の人に怒られないの?」
俺素直に思ったんだよ。盗み聞きなんて犯罪行為になると思うから。
するとさ、町長さん、不思議そうな顔を俺に始めだした。
その後は口を開いて「えっ? この店ですか?」と、俺に尋ねてきたよ。
だから「うん、そうだよ、店の店主に怒られないの?」と、俺は不思議そうな顔をしながら町長さんに尋ねたのだが。
「あああ、この店はワシに店ですから大丈夫ですよ」
町長さんは俺に直ぐに答えてくれた。
「えっ、マジ?」
「はい、本当です、伊達にこの町の町長はしていませんから……」
町長さん口の端を釣り上げながら『ニヤッ』と、薄ら笑み浮かべながら、意味あるように俺に述べてきたよ。
俺はその話しを聞き、「はぁ、なる程……」と、声を漏らしながら思った。町長さんは、この町の裏の社会も牛耳っているみたいだね。
だからこんな店も経営出来るし、町の代表として町長もしているのか。
……と、いう事はこのお爺さんは、かなりの悪者?
なんだと俺は直ぐに思ったよ。
それにさ、俺にね、悪魔の囁きも述べてくるんだよ。
「魔王様、お近づきと言ってはなんですが、今からこの店一番の女を呼びますので、遊んでいってください」
まあ、こんな感じでね。甘い言葉を囁いて「今後とも良しなに」と、申してくるんだよね。
「えぇ、ええええええっ! いいの? 町長さん?」
「はい、どうぞどうぞ、遊んでいってください……」
う~ん、町長さん、店の女性と遊んでいけと申してくれるんだけど。家のカミさん、女性関係だと怒ると怖いし……。どうしよう?
「ううう……。でもさ、家にはカミさんがいるから?」
家のカミさん怒ると本当に怖いから、恐る恐る町長さんに述べたんだよ。
「えっ? あああ、女王様ですか、内緒にしておきますよ、内緒に……。儂と魔王様、二人だけの秘密にしておきますよ、秘密に……」
またね、笑みを浮かべながら町長さん述べたくるんだよ。意味ありげに……。
だからね俺は、「そう? いいのかな?」と、答えたよ。
「はい、いいのですよ、王になるなら、こういった遊びも覚えないと……」
すると町長さんは、俺は王様だから良いんだと述べてくれた。
う~ん、確かに、英雄色を好むと言うからね。
と、なると俺もいいのかな? と、思いだしたよ。
だからさ、「そう、そうなのかな?」と、町長さんに嬉しそうに述べたら。
「はい、そうです……。(うふ♪)」
と、町長さん本人も嬉しそうに述べてきたよ。
もうこうなると、後はどうにでもなれ──カミさんにさえばれなければ良いわ! と、思い出し始めた。
「じ、じゃ、少し遊んじゃおうか? 桁を外して?」
まあ、誰でもこんな台詞になるよね。
「はい、じゃ、呼びますね……。お蝶! お蝶! お蝶はいるか、お蝶──!」
「はぁ~い、旦那どうしたんですかぁ~?」
町長さんさんの、"お蝶" と、呼ぶ声に合わせるように女性の声が聞こえてきたよ。それもさ、俺よりも年上だと思う声だけど……。
町長さん大丈夫?
俺のカミさんは、あの美と豊穣の女神フレイヤだよ。
まあ、家のカミさんとまではいかないにしても、ある程度は、見栄えのある女性ではないと俺は、マジで怒っちゃうし。いきなり年増のおばさん出てきたら、本当に命はないからね。
取り敢えず召喚の話しも無しだから。




