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第90話 尾張の悪役令嬢様との思い出(73)
しかし《《尾張の悪役令嬢さま》》はみんなも知っての通りで、奴は土壇場になれば冷酷……。非情……。雪女のような冷たい女にあっさりとなれる第六天の魔王だから。
「今日であんたとアーシの仲は終わりだから」
俺に冷たい目で告げ。
「竹千代、あんたは、信広の代わりに今日から今川の人質だから、バイバイ~、サヨウナラ~」
《《尾張の悪役令嬢さま》》は幼い頃の俺へと冷たい言葉を告げてきた。
徳川家康から豊臣秀吉へと乗り換えるとね。
あのビッチ女は《《あの時》》、俺へと調子よく別れの台詞を決め、唖然……。呆然ととしていたと思う?
幼い俺の前で、あの悪魔は踵を返し、俺に背を向け、手を振りながら、自分の尻まで機嫌良くフリフリと振りながら姿を消していった記憶がある。




