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俺流の徳川家康はこうだ! 未来を知る俺が尽くすならば、同じ悪役令嬢様ならば織田の姫様よりも今川の姫様の方に使える事にした!  作者: かず斉入道
第1章 俺は竹千代! 尾張の悪役令嬢さまの許で人質生活をしていました

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第6話 ちょっと話を遡り、転生した頃の話しだ(4)

 会社帰りの、あの夜の出来事だった。


 いつもは歯車のように同じ道を往復するだけの俺が、その日はなぜか、す〇家の牛丼弁当を無性に欲し、普段とは違う裏通りを選んだ。


 街灯もまばらなその道は、漆黒の闇に包まれ、まるで戦場の夜襲のような緊張感が漂っていた。


 冷たい風が肌を刺し、遠くで猫の鳴き声が不気味に響く。


 突然、耳を裂くような女性の悲鳴が闇を切り裂いた。


「きゃぁっ!」


 俺は自転車を止め、辺りを見回す。


 だが、闇に紛れて姿は見えない。


 それでも、かすかな息遣いと震える声が、確かにそこにいることを告げていた。


 恐怖と混乱が入り混じったその叫びは、俺の胸を締め付ける。


 一度は気のせいだとペダルを踏み直すふりをしたが、理性はすぐに勝ち、俺は自転車を止めた。


 この闇は、まるで戦国の夜戦の死角のようだ。悪党どもが蠢く場所……


 あの悲鳴は、空耳などではない。女性が凌辱されている。


 俺は、阿呆な正義感に駆られ、彼女を救おうと決意した。


 この後に待つ災厄を知りながらも、俺は動かずにはいられなかった。


 誰もいないアパートの灯りも、牛丼弁当も、好きなアニメも、すべてを捨てて……


 冷たい夜風が肌を刺し、心臓の鼓動が耳元で響く。


 視界はほとんどなく、手探りで進むしかない。


 だって夜の路地裏は、まるで漆黒の絹幕が張り巡らされたかのように、月の光すらも遮り尽くしていた。


 冷たい夜風が肌を撫で、遠くで虫の声がかすかに響く。


 そんな闇の中、俺の五感は鋭く研ぎ澄まされ、微かな動きと息遣いを確かに捉えていた。


 俺はただのアラサー男、だが胸に燃える正義の炎は誰にも負けない。


 闇夜に紛れ、彼女を見つけ出す決意をさらに固める。


 俺は足音を忍ばせ、周囲の気配に神経を研ぎ澄ませながら、一歩一歩、彼女のもとへと近づいていく。


 いまだに俺は、耳を澄ませば、あの忌まわしい記憶が鮮明に蘇る。


「……人の声か?」


 しかし、女性の声は聞こえない。気のせいか、あるいは俺の空耳かもしれないと、震える心を必死に押さえ込んだ。


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