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俺流の徳川家康はこうだ! 未来を知る俺が尽くすならば、同じ悪役令嬢様ならば織田の姫様よりも今川の姫様の方に使える事にした!  作者: かず斉入道
第1章 俺は竹千代! 尾張の悪役令嬢さまの許で人質生活をしていました

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第5話 ちょっと話を遡り、転生した頃の話しだ(3)

 しかし俺はアニメ文化の申し子であり、日本生まれの日本人、そして誇り高きオタクだ。


 幼い頃からSNSを通じてアニメやマンガ、ライトノベルを熱心に視聴し、読み続けてきた。


 《《あの時》》も、転生してすぐに目覚めた俺は、最初こそ狼狽し頭を抱えたが、すぐに自分の置かれた立場を理解した。


 だからこそ、《《あの時》》ほど自分が日本人であることを誇りに思ったことはない。


 もし俺が他国の人間だったなら、前世の記憶を持ったまま異世界転生したことを受け入れられず、狼狽し、精神を病み、廃人になっていたかもしれない。


 だって俺は転生先の両親の若さと幼さに、俺は自分の瞼を擦るほど驚いた。


 そんな俺がなぜ《《異世界転生》》をすることになったのか、少しだけ話を聞いてほしい。


 どうか、もう少しだけ俺の話に付き合ってくれ……。



 ◇◇◇




 先ほども少し説明しましたが、みなさんは日本の《《戦国三英傑》》と呼ばれる英霊たちをご存知でしょうか?


 そう、N○Kの大河ドラマでもよく登場する日本の英雄、織田信長公、豊臣秀吉公、そして徳川家康公のことだ。


 人気が高いのは、天下人の一歩手前で家臣の明智光秀の謀反に遭い、命を落とした《《織田信長公》》だろう。


 二番目は彼の意思を継ぎ、応仁の乱から続く戦国の世を一般人から天下人へと上り詰めた、誰もが憧れるサクセスストーリーの豊臣秀吉公であり。


 三番目は、少し地味な印象かもしれないが。


「鳴くまで待とうホトトギス」の言葉で知られる徳川家康ですが、俺はそれでも日本の国民が望んだ《《天下泰平の世》》、約260年続く安定した時代の基礎を築いた彼の功績は大きいと思う。


 そして彼は、戦は不得手というイメージがありますが、大敗したのは甲斐の虎・武田信玄公に対してだけで、その他は多くの勝利を収めている。


 特に織田家との連合軍で戦った浅井・朝倉連合軍との姉川の戦いでは、徳川家康公が率いる岡崎衆の活躍がなければ織田軍が敗走していた可能性もあるほど、武勇に優れた名将だった。


 そんな素晴らしい彼が、俺が《《この世界》》へ転生する原因となった《《事件》》のサブの主役でもある。


 俺は、実はこの世界に転生する前に、《《ある事件》》に巻き込まれました。


 俺の場合は、よくある交通事故や病死による異世界転生ではなく、俺の場合は会社帰りの出来事でした。


 俺の会社への通勤は車や公共交通機関ではなく、自転車のペダルを両足で漕ぐ、今流行りのスタイルでおこなっていた。


 しかしだ! 俺が他界したあの日のことだ。


 いつもは歯車のように同じ道を往復していた俺が、偶然と言うか、たまたまと言うか、いつもの帰宅ルートを外れた。


 その日は、なぜかす〇家の牛丼弁当が無性に食べたくなり、普段とは違う帰り道を選んだのだ。


 そう俺は、す〇家で牛丼弁当を買い、いつもとは違う、街灯の少ない裏通りを自転車で風を切りながら漆黒の闇に包まれた道を走っていた。


 すると突然、「きゃぁ~!」という女性の悲鳴が耳に入った。


 だから俺は、えっ、何? と思い、立ち止まり、辺りを見回した。


 確かに女性の叫び声が聞こえた気がしたが、女性の姿はないから、俺の気のせいか空耳かもしれないと思いながら。


 自転車に跨ったまま、漆黒の闇に包まれた周囲を注意深く見渡したが、やはり女性の姿もなく、悲鳴に似た叫び声もまた聞こえなかった。


 その時、闇の中からかすかな息遣いとともに、女性の震える声が耳朶をかすめた。


 俺の耳へと聞こえた叫びはただの悲鳴ではなく、恐怖と混乱が入り混じった切実なものだった。


 俺の心臓は激しく鼓動し、困惑と不安が胸を締め付けた。


 だから俺はやはり、気のせいか? と思うことにして、まあいいかとペダルを踏み直し、再び走り出すけフリだけするれど。



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