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第4話 ちょっと話を遡り、転生した頃の話しだ(2)
「おぎゃあああっ! おぎゃあああっ!」
俺はこの世に生まれ落ちたばかりの、元気すぎる赤子であった。
その泣き声は館の隅々まで響き渡り、まるで戦場の狼煙のように若き殿さま――いや、若殿さまと家臣たちを騒がせていた。
「奥ー! 奥ー! 奥が産んだ我が子は男か、女か!」
廊下を駆ける若殿の声は、まるで戦の狼煙のように緊迫感を帯びていた。
俺の若き母上と乳母、女中たちは慌てて寝所へと駆けつける。
障子が勢いよく『ガンッ!』と開かれ、若殿は覇気満ちた眼差しで問いかけた。
「おい! 貴様ら! 我が子は男か、女か!」
若き母上も乳母も女中たちも、若殿の慌てふためく様子に思わず吹き出した。
「プッ」
「うふふ」
そんな笑い声に包まれながら、俺はゆっくりと目を開けた。
異世界転生者である俺は、前世の記憶を持つ者として、若い女性たちの笑い声に首をかしげる。
そして自分の瞳に映る景色を見て、思わず叫んだ。
「ぎゃああああああっ!」
そこには見知らぬ屋敷の天井……。
ちょんまげを結った少年……。
そして中世の髪型をした若い女性たちの姿があった。
(ここはどこだ? 俺は誰だ?)
混乱する俺……




