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第523話 第三の戦術編:究極の布陣『東海龍牙陣』(1)
「そなたは、今川家の《《第二の柱》》となる。そのためには、家臣たちの心を掴まねばならぬ」
俺は筆を取り、家臣たちへの感謝と忠誠を示す文を綴った。
「……これで、少しは僕への不満が減るでしょうか」
「減りますとも。なたは、政でも戦でも成長している」
俺の外交練習はこうして始まった。
◇◇◇
◆第三の戦術編:究極の布陣『東海龍牙陣』(1)
信玄の対策を読み切り、さらに上を行く布陣──
外交修行が進む中、雪斎和尚さまは俺を演習場へ呼び出した。
「竹千代殿。信玄公は、そなたの《《東海五段陣》》と《《東海連弩陣》》を必ず研究します」
「……ですよね。あの人、絶対に対策してきますよね」
特に義元公の奥方、定恵院さまは、武田信玄公の姉君だから、俺たちの計略は、信玄公に漏れる可能性はある。




