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第522話 外交編:若木、三国を渡る(4)
◆三河・国人衆の懐柔
二通目は三河の国人衆からの書状。
「三河は、そなたの故郷……。いずれはそなたが治める土地です」
書状には、今川家への不満が並んでいた。
「年貢が重い」
「兵の駐屯が長い」
「松平家の扱いをもっと尊重してほしい」
俺は深く息を吸った。
「……僕が返書を書きます。未来の知識を使って、三河の農業を改善する案を提示します」
「よい。そなたは三河の民にとって《《希望》》となるでしょう」
◆駿河・今川家内部の調整
三通目は駿河の重臣たちからの書状。
「竹千代さまを後継候補とすることに、一部の家臣が不満を抱いております」
「……やっぱり、僕の立場はまだ不安定なんですね」
「当然です。そなたは外様の松平家の出……。だが、奇策と政治修行で信頼を得つつあります」
雪斎和尚は、俺に静かに言った。




