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第508話 今川家の中で強まる竹千代の立場!(1)
俺の修行が続く中、今川館では別の動きが起きていた。
義元公は、家臣たちを集めて評定を開いていた。
その議題は――
「松平竹千代の扱いについて、でございます」
重臣の一人が口を開いた。
「御方さま。竹千代さまは、まだ若くございます。同盟や駿府の内政を成功させたとはいえ、後継者として扱うのは早いかと」
別の家臣が反論する。
「しかし、あの同盟は見事でした。小田原の北条氏の関東での力を弱め、甲斐の信濃への進軍の方も遅れているようではないですか」
「太原雪斎和尚さまが指導しているのも大きい。あの若木は、ただの人質では終わりませぬ」
「それに、駿府の時代を背負う若木たちからも人気があるみたいではないですか」
家中での議論が白熱する中、義元公は静かに手を上げた。
「皆の者。麻呂は竹千代を《《今川家の未来》》として育てるつもりでごじゃる」




